堀@香川大学経済学部です。 Tsutomu Okadaさん wrote ; >SASにてMETHOD=PRINIT およびMETHOD=ULSでやってみましたが >やはり,SPSSとは大分違う結果となりました。 >SASからSPSSへの乗り換えを目論んでいるのですが, >そう簡単にはいかないようですね。 通常このタイプの分析でそう違う結果になるはずがないのですが。 鈴木さんの指摘している収束精度をきちんと設定していないのが原因ではないかという疑いが強い です。SPSSの収束規準の既定値はかなり甘いですよ。 /CRITERIA=ECONVERGE(0.001)が既定値ですから、これを /CRITERIA=ECONVERGE(0.000001) ぐらいにしても同じ結果になりますか? もちろん最大反復数も25では少ないですから100〜200くらいには増やしておく方がいいで しょう。 また、きちんと精度をとっていれば、共通性を反復推定する主因子解とULSと同じ解になりますか ら、SASだけULSの分析をするのではなく、SPSSのほうも分析するべきでしょう。ULSの ほうが収束がはやい。このあたりは服部さんが心理学会で指摘していた点です。 SPSSの固有値の出力 説明された分散の合計 初期の固有値 因子 合計 分散の % 累積 % はつまり、主成分分析の結果です。共通性推定後の結果は別ですね。SASの出力は主成分分析の結 果ではないですよね。そうすると当然固有値等違ってきます。 ---- 堀 啓造(香川大学経済学部)e-mail: hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp home page http://fourier.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/ 電話番号 1998/4/1 から変更 087-832-1894(直通) fax 087-832-1820(事務室) 〒760-8523(これで香川大学経済学部)
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