堀@香川大学経済学部です。 Re: [fpr 1209] 自己フォローです。 Takuro TOMITAさん wrote ; >「類似性の指標を異ならせて分析したら,出てきたクラスター > が指標によって大幅に異なってしまったが,何故だろうか」 >という質問を受けました. 「大幅」にというのはどの程度のことを言っているのでしょうか? 核となる部分がほとんど違っているというレベルなら、前のコメントのままで す。周辺が違うというなら、クラスター分析の手法によって違ってきているとい うことで、研究へのさしさわりはあまりありません。おそらくその間だと思うの ですが、それなら前のコメントでいいです。 クラスター分析は因子分析の結果をみる精度でみるものではなく、かなり大ざっ ぱだと考えるべきものです。 クラスター分析の場合、複数の手法の結果をならべておかないとその分析結果の 判断はできないと考えます。 昔、日本心理学会大会でクラスター分析の結果こうなりましたという発表があり ました。手法について何も説明がなかったのでどの手法か聞こうかと隣にいた某 先生にちょっといったら、「それは分かってないよ」と言われて、それもおおい にあるなと考え、質問するのを止めたことがあります。 クラスター分析は手法によって見え方が大いに違うので注意を要します。そうい う面ではいろいろやっているからまだましなのかな。 >そういうのを選別する目がないなら研究はやめるようすすめましょう。 これは「その分野の研究」と限定が必要でした。 ---- 堀 啓造(香川大学経済学部)e-mail: hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp home page http://fourier.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/ 電話番号 1998/4/1 から変更 087-832-1894(直通) fax 087-832-1820(事務室) 〒760-8523(これで香川大学経済学部)
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