富田様 伊藤武彦@和光大学 98/09/29(その2) >「こういう変数にはこういう指定をする」といったことが,何かあるの >でしょうか. 『PAC分析実施法入門』(ナカニシヤ、1997)の著者である内藤哲雄氏 は、PAC分析の実施に当たっては、ウォード法(Ward Method)の選択を勧めて います。その理由は1項目=1クラスターになることが(経験的に)少ないため であるとのことです。PAC分析の研究ではだいたいWard法を使っていると思い ます。 クラスター分析の分析方法のわかりにくさとして、同じ方法に異なった名称がつ いているということがあります。 (1)グループ間平均連結法=群間平均法=UPGMA=(群平均法?) (2)グループ内平均連結法=群内平均法 (3)最近隣法=単連結法=最短距離法 (4)最遠隣法=完全連結法=最長距離法 (5)重心法=セントロイド法=UPGMC (6)メディアン法=メジアン法=WPGMC (7)ウォード法=ワード法 これらの違いを実例で解説しデンドログラムを比較したものとして石村(199 5)があります。また留学生の調査研究で質問項目の各方法による分類を比較し たものとして、田中他(1990)があります。 ところでこれらの研究で「群平均法」とよんでいるものは(1)のことなのでし ょうか(それとも(2)のこと?)。 ★石村貞夫 1995 グラフ統計の話 東京図書 ★田中共子 他 1990 在日外国人留学生の適応に関する研究(3) 広島大学 留学生センター紀要 第1号、77-95 -- Takehiko ITO, Ph.D. Associate Professor of Psychology, Department of Human Development Wako University, 2160 Kanaicho, Machida City, Tokyo, 195-8585 Japan Phone:044-988-1431 Home Phone/FAX:044-951-1904 E-mail:itot (at) wako.ac.jp
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