鈴木@日経リサーチ です. 》(2)推測統計学の分野におけるフィッシャーの偉大さを賞賛する文 本当はラオあたりに箴言がありそうですが,個人的には昔読んだ竹内啓の賞賛 文が印象に残っています.手元に本がないのですが,竹内・大橋『統計的推測 −−2標本問題』(日本評論社)の中で,竹内の東大における最終講義(だっ たか?)の記録が収録されており,そこで米国(だったか?)における最近の Fisherの不評に触れながら, 「Fisher は具体的な細部ではいくつもの計算間違いがあったにもかかわらず, のちにその主張の正しさがことごとく証明された. Fisher は何度でも appreciate すべき存在である」 というような意味のことを述べています.話し言葉なので引用句として不適切 かも知れませんが,古典的巨匠という存在は,否定するにしろ継承するにしろ, いつでも立ち返るべき源泉をたたえているものだという印象でした.もっとも この句と推測統計と直接的関係が不鮮明ですね. なお,括弧内の文句は記憶によるもので,細部は違っているかと思います. 私が印象に残るのですから中学生にはちょうどいいかと思いまして・・・ ご参考まで.
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