岡本@金沢大学です。
ようやくRTDでの報告内容をまとめることができました。
「数量的データおよび尺度を考える」という問題は、「命題
に科学的意味が含まれている(meaningful)とはどういうことか」
という問題を踏まえて考えなければなりません。
ということで、話題提供者としての報告内容は以下のように
予定しています。
○Stevensの考え:
科学と数学、尺度の水準ということについてのStevens(1951)
の考えをまず取り上げなければなりません。
○Representation
尺度は対象のrepresentationと考えます。
○尺度の種類
Alper(1985,1987), Naren and Luce(1986),
Cameron(1996), Niedereee(1994)
○Meaningful
尺度(representation)によって表わされた命題が
meaningfulであるということについての考え方の紹介です。
Falmagne(1985), Roskam(1989), Narens(1985, 1988, 1996),
Narens and Mausfeld(1992)
Weber比のmodality間の比較に意味があるかといったことにも
ふれます。
○Measurement theoryの位置づけについて考える
Representationとかmeaningfulということはmeasurement theoryの
領域で扱われています。他の領域との関係について考えてみます。
Michell(1986)のカテゴリー、representational theory, operational
theory, classical theory、をもとに考えます。
Narens(1996), Mundy(1986), Luce(1959)
○統計法、データ分析法における問題として尺度の問題を考えます。
Hand(1996), Velleman(1996), Wilkinson(1996)
本メーリングリストfprで話題になった南風原さんのパラドックス、
相関係数、因子分析と尺度の関係にもふれます。
以上を予定しております。
皆様、宜しくお願い申し上げます。
岡本 安晴
c00279 (at) simail.ne.jp
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