鈴木@日経リサーチ です. 》>経済企画庁国民生活局の「新国民生活指標」(豊かさ指標)が何度か話題になっていますが、 》10/21の朝日新聞に、三菱総合研究所が集計した今年の各都道府県別の「豊かさ指標」 》が紹介されていました。これによれば、長野が1位、2位が宮城、3位が岡山、最下位は高知。 》同じようなデータでも、重みづけの程度によって順位がコロコロ変わるという実例になるな 》あ、と思っていたところです。 fpr で長谷川さんが批判したので企画庁も見直し作業をしているようですね. 三菱総研は生活満足度を導入したようですが,県別の標本数(平均42人)が 非常に小さいですね.重みの算出法は見ていませんが,どうしたんでしょうね. 私も以前ここにアイデアを書きましたが,企画庁の変数はある意味で「静的」 ですから,住民感情が捨象されているのです.そのかわり政策的に操作可能性 のありそうな状態変数かも知れません.そこで住民意識調査をやって「動的」 変数(というか満足状態)を導入して,差分なり相関なりを分析してみたらい いじゃないか,というものでした. 三菱総研は結局は総合指標を作ってしまったのですが,個人的には乖離指標が 面白かったですね.満足してればいいというものでもないですから.でも,性 別・年代別に指標を作るあたりはいいセンスです.層別の標本数は発表してい ないようですが随分小さく(性別で20人,年代別では数人!)なっているの でしょうが・・・.「三菱版」と見出しをつけさせることの方を重視したんで しょう.企画庁が県別なら,うちは市町村版を,という発想より進展してるか な?.
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