[fpr 1321] R.A.Fisher

守一雄

守@信州大学です。

以前に、[fpr 1222]で
> 中学生・高校生を読者に想定した心理学の入門書を書いています。
> その中で「心理学における推測統計学の利用」に焦点をあてた章を1章作りました。
> その章の冒頭に、
> (1)フィッシャーによる「科学的研究への推測統計学の必要性」を述べた文
> か
> (2)推測統計学の分野におけるフィッシャーの偉大さを賞賛する文
> のどちらかを引用したいと考えています。
>
> なかなかいい引用句が見つからないのですが、
> どなたかいい引用句をお教えいただけないでしょうか?
>
というお願いをしました。

鈴木さんから[fpr 1223]
At 1:32 PM 98.10.5, 鈴木督久 wrote:
> 鈴木@日経リサーチ です.
>
> 》(2)推測統計学の分野におけるフィッシャーの偉大さを賞賛する文
>
> 本当はラオあたりに箴言がありそうですが,個人的には昔読んだ竹内啓の賞賛
> 文が印象に残っています.手元に本がないのですが,竹内・大橋『統計的推測
> −−2標本問題』(日本評論社)の中で,竹内の東大における最終講義(だっ
> たか?)の記録が収録されており,そこで米国(だったか?)における最近の
> Fisherの不評に触れながら,
>
> 「Fisher は具体的な細部ではいくつもの計算間違いがあったにもかかわらず,
> のちにその主張の正しさがことごとく証明された.
> Fisher は何度でも appreciate すべき存在である」
>
> というような意味のことを述べています.
という情報をいただきましたが、あまりピッタリとは言えず、
結局フィッシャーの訳書をいくつか読んで、以下の一文を使うことにしました。

「社会科学が科学の域に達したのは主として統計的方法の賜である。」
---R.A.フィッシャー(1958)『研究者のための統計的方法(第13版)』

そのものずばり、で、ちょっと面白味に欠けますが、
わかりやすさ本意でこれにしました。

以上、ご報告まで。


-------------------------------------------------------------------
守 一雄@380-8544信州大学教育学部学校教育講座(これだけで郵便が届きます。)
kazmori (at) gipnc.shinshu-u.ac.jp             電話 026-232-8106 内線454
『DOHC』『KR』発行元      Fax    026-237-6131 直通
http://zenkoji.shinshu-u.ac.jp/mori/hp-j.html
-------------------------------------------------------------------



スレッド表示 著者別表示 日付順表示 トップページ

ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。