堀@香川大学経済学部です。 亀レスです。 re:[fpr 1324] Kazuhito Yokoyamaさん wrote ; >因子分析に最低必要なサンプルサイズについては経験的に >抽出因子数の3〜10倍と言われているようですが、自分の >論文中に、査読者の指摘に応じて、この点を明示した英語 >の原著論文ないし総説を引用しようと思って、はたと困っ >てしまいました。 一応変数数とサンプル数の関係については、本として Hair.J.F.Jr., Anderson,R.E.,Tatham.R.L., and Black,W.C. 1998 Multivariate data analysis. 5th ed. Prentice Hall. Kline,P. 1994 An easy guide to factor analysis. Routledge. があります。 相関係数の信頼区間からして、サンプル数は200程度はほしい。Kline(1994,p73)に よると、明確な因子構造をもっている場合は100でもいい。50以下は考えられない。 変数数との比率についてはいろいろ意見がある。上の条件を満たしているとして、 変数が多いため、追加する場合の目安と考える。10:1から2:1までの説がある(Kline, 1994,p74)。Hair et al.(1998)では最低で変数の5倍であり、10倍以上ならあまり 問題がない。 お尋ねの因子数との関係では Kline の本に指摘があります。 変数数との関係より因子数との関係が重要という研究もある。因子数の20倍以上 であるべきとのこと(Arrindel & Ende,1985)。 ということで、未見ですが、Arrindel & Ende,1985 該当する論文でしょう。シミュ レーションをしているそうです。 Arrindel.W.A. and Ende, van der J. 1985 An empirical test of the utility of the observations-to-variables-ratio in factor and components analysis. Applied Psychological Measuremetn,9,165-78. もしも因子数と変数の数の関係なら、Gorsuch(1988) は1因子あたり6変数という数 字をあげてます。これは計画的に因子をだす場合ですが。 ---- 堀 啓造(香川大学経済学部)e-mail: hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp home page http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/ 1999年4月1日から wwwサーバーは、www に統一されます。fourierはメールサーバー専用に変身。いまもwww が使えるので 上のurl を使ってください。 電話番号 087-832-1894(直通) fax 087-832-1820(事務室) 〒760-8523(これで香川大学経済学部)
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