堀@香川大学経済学部です。 Yutaka Kanoさん wrote ; >狩野@大阪大学です > >Guttman rule「相関行列の固有値>1の個数」はそんなに悪くないと思います.しか >し,この規準だけで因子数を選定するのではなく,これを含めて Scree 法や堀さんお >勧めのPA法,適合度(指標),解釈可能性など加味して最終決定するということで >す.神のお告げのように Guttman rule を信じるのはよくありません. どの方法を使うにしても、複数の指標を使うことは重要ですね。Cattell(1988)では、the scree、 the Kaiser, the Sokal, the Lawley-Rao , the Tucker test のうち2つを使う。その中でも前の 2つをよく使うといってます。(p164) Cattell,R.B.(1988) The meaning and strategic use of factor analysis. in Nesselroade,J.R., and Cattell,R.B.(eds.) Handbook of multivariate experimental psychology. 2nd ed. Plenum. 過小推定を前提とした話だと、変数が少ない場合と理解していいのでしょうか? 変数が50以上 の場合は過大推定するという点ではいいでしょうか? おっと、パワーポイントを見てからということにしよう。 >す.一方,「SMCを対角に置き換えた相関行列の固有値>0の個数」というルールもあ >ります.このルールも因子数を過小推定することがあることが知られています. これはかなり特殊な場合ではないのですか?できれば文献を教えてください。 >シミュレーションでの比較は,特に minor factors の影響を specify するのが難し >く,実際は minor factors がないものとして実験を行っています.従って,Guttman >Rule の良さ悪さが正当に評価されない傾向にあると思われます. Velicer の入っている研究はとくにそういうきらいがあります。 Wood,J.M., Tataryn,D.J.,& Gorsuch,R.L.(1996). Effects of under- and overextraction on principal axis factor analysis with varimax rotation. 1(4), 354-365. は目的は違ってますが、unique variable を入れてモンテカルロ法をしてますから、だんだんと minor factors 問題にも迫ることができるというのは楽観的すぎるか。 いずれにしても因子をきれいに出すように変数選択していけばその問題もある程度のめどがつくの かな? というわけで、狩野さんの変数選択ソフト期待しています。 ---- 堀 啓造(香川大学経済学部)e-mail: hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp home page http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/ 1999年2月22日から wwwサーバーは、www に統一されます。fourierはメールサーバー専用に変身。いまもwww が使えるので 上のurl を使ってください。 電話番号 087-832-1894(直通) fax 087-832-1820(事務室) 〒760-8523(これで香川大学経済学部)
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