堀@香川大学経済学部です。 Re: [fpr 1394] Re: 反復測定による分散分析の手続き Yasuharu Okamotoさん wrote ; > 混合モデルがSASでいかなるものをいうのか知りませんが、Searleの >本の第10章 Methods of Estimating Variance Components from >Unbalanced Data の第8節は Maximum likelihood for mixed models と >なっています。私が見ている本は1997年に出版されているものですが、 >これは既に1971に出版されたもの > > S.R.Searle (1971) Linear Models. John Wiley & Sons, Inc. > >が、Wiley Classic Libraryとして出版されているものです。 > > 1971年の本で扱われているのですから、他書にもいろいろと見ることが >できるのではと思います。 > > 堀さん、どうですか。 あまりこの方面はさがしていないのでが。 SPSS でも VARCOMP というのがGLM と同じ時に追加されて分散成分の分析ができるようになってい ます。(遅くともというか正しいと思っていますが release 7.5 から[1997]) SAS の proc varcomp がいつはいったかはしりません(6.03[1988]には入っている)が、proc mixed は遅くとも 6.07[1992]に入ってます。proc varcomp の大幅な拡張が行われたようです。 SPSS で言及している文献はいくつかありますが、次の2冊が特に重要なものと思われます。 Rao,C.R., and Kleffe,J.(1988). Estimation of variance components and application. North-Holland. Searle,S.R.,Casella,G.,& McCullock,C.E.(1992). Variance components. Wiley. SAS のマニュアルはRao の雑誌論文には言及しているけど本には言及していない。この2冊とも未 見です。 持っている本をちょっと見たところ、 Edwards,L.K.(ed.)(1993). Applied analysis of variance in behavioral science. Dekker のなかの15章がこの問題を扱っていました。 Hocking,R.R.(1993). Variance component estimation in mixed linear models.(p541-571) 16章はコンピュータソフトについてふれていますが、その中ではBMDP と SAS があがっています。 SAS では proc varcomp に言及しているだけです。 広津千尋(1992) 実験データの解析-分散分析を超えて- 共立出版 ではほんのちょっとふれています(p287-288)が、別の方法を勧めています。 SASについて質問なのですが、 SASのproc mixed では、 固定効果と変量効果は対比をつくることができますが、repeated に関し ては対比はできない(6.10)ようですが、repeated を対比させるときはrepeated を変量効果にする するのでしょうか? どっちにしても結果は見にくそうですが。 いずれにしても心理学の研究だと多重比較が柔軟にできるかどうかが利用の鍵になります。反復測 定の分散分析はMANOVAのほうがいいとわかっていてもなかなか使われないのも、多重比較ま での分析手法をわかりやすく説明している本を知らないからではないでしょうか。 日本語でのMANOVAの本としては 田中豊・垂水共之・脇本和昌(1990). パソコン統計解析ハンドブック V多変量分散分析・線形モ デル編 共立出版 しかし、自分で多重比較をMANOVAそのものでやる気にはならない。 ---- 堀 啓造(香川大学経済学部)e-mail: hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp home page http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/ 1999年2月22日から wwwサーバーは、www に統一されます。fourierはメールサーバー専用に変身。いまもwww が使えるので 上のurl を使ってください。 電話番号 087-832-1894(直通) fax 087-832-1820(事務室) 〒760-8523(これで香川大学経済学部)
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