狩野@大阪大学です セル度数が不揃いの分散分析で,選択すべき平方和(typeI〜IV)の問題で盛り上が っていますね.しかし,盛り上がっているのは一部で,傍観している人も多いので はないでしょうか.理屈はともかく結論を教えろ,という意見もあると思います. (i) 数学的違い(モデルの違い,仮説の違い)はどうなっているのか? (ii) 直感的理解・説明は可能か? (iii) 何故答えが出ないのか(何故 best なものが無いのか)? という観点で,統計学を専門としていないユーザーに説明することが重要かと思い ます.統計家にとっては(i)は易しく,その段階で満足してしまうことが多いと思い ます.(ii)+(iii) は学というより術というイメージがあり,統計家にとってあまり 興味がないのかもしれませんが,個人的には重要な要素と考えます. さて,前回この mailing list で案内させていただいた日本行動計量学会「春の合 宿セミナー」では「あなたの疑問・質問,著者がその場で答えます」のコーナーで ,上記の質問に対して解答を試みます. http://koko15.hus.osaka-u.ac.jp/~kano/seminar/gasshuku/q_and_a.html メイルでの解説はやはり限界があり,図表を用いて肉声で解説するいう,従来の講 義形式に一日の長があります. 解答者は,このトピックに関して日本で最も造詣の深い前川先生(大学入試センタ ー)にお願いしたいと思います(前川さん宜しくね?事前に打ち合わせせずこのメ イルを打ってどうもすみません).時間があれば,狩野もトライしたいと思います .FPRの議論で,岸本さん(SAS)もこの問題をよくご存じであることを知り ました.岸本さんに加わって頂くのも面白いかもしれませんね. %反復測定の球状検定なんかも,同じように議論したいのですが,今回は時間切れ かも. わかりにくい概念を,複数人でよってたかって解説し合う,というイベントは,学 会なんかでも取り上げればいいのになと,個人的には,そういう感想をもっていま す. ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○● 狩野 裕 大阪大学人間科学部 〒565-0871 吹田市山田丘1−2 Phone/Fax:06-6879-8052 「春の合宿セミナー」の申し込みは会場の問題で締め切らせていただきました. 多くの方々に興味を持っていただきどうもありがとうございました. http://koko15.hus.osaka-u.ac.jp/~kano/seminar/gasshuku/index.html ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
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