fprの皆様 繁桝@東大駒場です。 間際になりましたが、以下のようなセミナーがあります。余り人がいないような ので、もし、関心のある方がいらっしゃればお出かけください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第8回心理測定研究セミナー開催のご案内 人事測定研究所では、心理・教育・人事測定の領域における最近の研究課題や研 究方法に関するテーマを取り上げた心理測定研究セミナーを定期的に開催いたして おります。 昨年10月に行いました第7回セミナーでは、ベイズ的方法による統計的推論に ついて東京大学の渡部洋先生にご講演をいただき、多数の研究者の方々にご参加い ただきました。 このたび、第8回心理測定研究セミナーとして下記の要領にて開催する運びとな りました。今回は東京大学の繁桝算男先生をお招きして、ベイズ統計学の展開とい うテーマで、ベイズ的方法による統計的推論についてご講演いただきます。 ご多忙中とは存じますが、是非ご参加いただきたくご案内申し上げます。 <第8回心理測定研究セミナー開催要項> ●テーマ ベイズ統計学の展開 ●講師 繁桝 算男(東京大学大学院総合文化研究科教授) ●司会 芝 祐順(東京大学名誉教授・人事測定研究所特別顧問) ●日程 平成11年4月24日(土) 14:00〜16:30 講演ならびに質疑応答を予定しています ●会場 人事測定研究所 本社6F会議室 (営団地下鉄日比谷線 神谷町駅下車4B出口より徒歩3分) ●定員 50名 ●参加費用 無料 ●申込方法 添付したフォームに必要事項を明記の上、E-mailにてお申し込み 下さい。 宛先 sachiko_wakatsuki (at) hrr.co.jp ●お問い合わせ 人事測定研究所 測定技術部 舛田・若槻 〒105-6006 東京都港区虎ノ門4-3-1 城山ヒルズ Tel 03-5400-3272(直通) ●講演要旨 ベイズ統計学は名前は広く知られるようになりましたが、研究者の間でも実践家 の間でもなかなか実際に使われるようになりません。これはベイズ統計学のわかり やすさや有用性が認識されていないからであると思われます。 ベイズ統計学はもともとナィーヴな単純な原理に基づいており、わかりやすいは ずです。数学的確率を用いて、すべての未知のものに対する推論を行うという点が ベイズ的規範モデルの真髄です。統計学で扱う状況は、データ発生モデルが設定さ れ整合的な判断が要求される場であり、そのような状況では規範モデルを使うこと が妥当だと思われます。 統計的推論の目的は結局のところ、適当なデータ発生モデルを選択することと 、将来のデータを予測することです。モデルとしての確率分布関数を特定するには 、候補になる分布族を決めることと、そのあとパラメータを特定することが必要で す。前者をモデル選択といい、後者を統計的推定問題といいます。 具体的な例をもちいて、単純で統一的な原理によって上記の問題が解けることを を示します。その中で、モデル選択、統計的推定、予測の問題を、ベイズの定理と 簡単な加算〈Σ〉、簡単な積分〈∫〉によって説明します。 行動科学の研究者の間では、研究の過程での統計的推論のために、標本理論に基 づく統計的仮説検定が広く利用されますが、その誤用も再三指摘されています。こ の問題をベイズ統計の立場からみると、統計的仮説検定とはやや特殊な損失の構造 を持つ場合のモデル選択であるといえます。これらの問題についても考えてみます 。 〔予告〕第9回心理測定研究セミナー 項目反応理論(IRT)の応用的展開 (ETS 村木英治博士) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
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