[fpr 1430] 心理測定セミナー

繁桝算男

fprの皆様
繁桝@東大駒場です。

間際になりましたが、以下のようなセミナーがあります。余り人がいないような
ので、もし、関心のある方がいらっしゃればお出かけください。




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第8回心理測定研究セミナー開催のご案内
 人事測定研究所では、心理・教育・人事測定の領域における最近の研究課題や研
究方法に関するテーマを取り上げた心理測定研究セミナーを定期的に開催いたして
おります。
 昨年10月に行いました第7回セミナーでは、ベイズ的方法による統計的推論に
ついて東京大学の渡部洋先生にご講演をいただき、多数の研究者の方々にご参加い
ただきました。
 このたび、第8回心理測定研究セミナーとして下記の要領にて開催する運びとな
りました。今回は東京大学の繁桝算男先生をお招きして、ベイズ統計学の展開とい
うテーマで、ベイズ的方法による統計的推論についてご講演いただきます。
 ご多忙中とは存じますが、是非ご参加いただきたくご案内申し上げます。

<第8回心理測定研究セミナー開催要項>
●テーマ  ベイズ統計学の展開
●講師         繁桝 算男(東京大学大学院総合文化研究科教授)
●司会         芝 祐順(東京大学名誉教授・人事測定研究所特別顧問)
●日程         平成11年4月24日(土) 14:00〜16:30
            講演ならびに質疑応答を予定しています
●会場         人事測定研究所 本社6F会議室
          (営団地下鉄日比谷線 神谷町駅下車4B出口より徒歩3分)
●定員     50名
●参加費用   無料
●申込方法   添付したフォームに必要事項を明記の上、E-mailにてお申し込み
下さい。
        宛先  sachiko_wakatsuki (at) hrr.co.jp
●お問い合わせ 人事測定研究所 測定技術部  舛田・若槻
           〒105-6006 東京都港区虎ノ門4-3-1 城山ヒルズ
           Tel 03-5400-3272(直通)


●講演要旨
 ベイズ統計学は名前は広く知られるようになりましたが、研究者の間でも実践家
の間でもなかなか実際に使われるようになりません。これはベイズ統計学のわかり
やすさや有用性が認識されていないからであると思われます。
 ベイズ統計学はもともとナィーヴな単純な原理に基づいており、わかりやすいは
ずです。数学的確率を用いて、すべての未知のものに対する推論を行うという点が
ベイズ的規範モデルの真髄です。統計学で扱う状況は、データ発生モデルが設定さ
れ整合的な判断が要求される場であり、そのような状況では規範モデルを使うこと
が妥当だと思われます。
 統計的推論の目的は結局のところ、適当なデータ発生モデルを選択することと
、将来のデータを予測することです。モデルとしての確率分布関数を特定するには
、候補になる分布族を決めることと、そのあとパラメータを特定することが必要で
す。前者をモデル選択といい、後者を統計的推定問題といいます。
 具体的な例をもちいて、単純で統一的な原理によって上記の問題が解けることを
を示します。その中で、モデル選択、統計的推定、予測の問題を、ベイズの定理と
簡単な加算〈Σ〉、簡単な積分〈∫〉によって説明します。
  行動科学の研究者の間では、研究の過程での統計的推論のために、標本理論に基
づく統計的仮説検定が広く利用されますが、その誤用も再三指摘されています。こ
の問題をベイズ統計の立場からみると、統計的仮説検定とはやや特殊な損失の構造
を持つ場合のモデル選択であるといえます。これらの問題についても考えてみます
。

〔予告〕第9回心理測定研究セミナー
     項目反応理論(IRT)の応用的展開 (ETS 村木英治博士)

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