有光@関西学院大です。 はじめて発言します。 知人の論文の審査中に、 「1因子あたりに適切な項目数は、一般的に3以上である」ため、 「第3因子が2項目からなるのは、本来不適切・・・」という趣旨のジャッジからの コメントがありました。 実際の論文中の因子分析では、21項目、200名程度のサンプルで、主因子法、promax 回転を行い、想定した3因子を得ました。そのうち、第3因子には4項目が負荷しま したが、単純構造を示した項目が2つしかなく、その2項目のみをその後の分析(他 の変数との相関など)に用いたところ、上述のコメントが来たというわけです。 本当に、1因子あたり3項目以上というのは一般的なのでしょうか。 fpr1381に、Velicer & Fava(1998)のシュミレーションの話が出ています が、3項目だと因子の再現性がないという結果が得られているのでしょうか。 だとすると、ちまたには下位尺度が2項目からなるという論文も散見されますが、統 計学的に好ましくないと考えてよいのでしょうか。 他に思いつく理由だと、2項目だとα係数が低くなり、性格特性を調べる尺度として は信頼性に欠けるぐらいにしか考えられません。 非常に初歩的な質問で申し訳ありませんが、お教え願えれば幸いです。 ******************************************** 有光興記 Kohki Arimitsu 関西学院大学大学院文学研究科心理学専攻 D3 Tel&Fax:0798-52-7353 e-mail: ari (at) kwansei.ac.jp ********************************************
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。