岡本@金沢大学です。 「[fpr 1466] 一対比較法について」より: >一対比較法を用いて計測を行ったのですが,一意性の係数が10名のち8名は有 意であ >るという結果が導けました。一方,10名の一致性の係数は5%で有意という結 果とな >りました。この場合ふと思ったのですが10名のうち2名は除外して一対比較法 の計測 >値を求めたほうがよかったのでしょうか。でも一致性の係数は5%で有意なの でこの >ままでもいいような気もするのですが。 一貫性がない場合(一巡三角形ができる)の理由として、一つは判断の 難しい対があったのではと思います。よく似た刺激同士なら判断の変動が 起こり易いでしょうし、そのため矛盾した、一巡三角形の構成される判断 が行われ易くなると思います。これは尺度構成を行えば検討できると思い ます。 一意性のない被験者2名の分析、残り8名の分析、10名全員の分析を 行って比較してみてはどうでしょうか。 ところで、一対比較法データをどのような方法で分析なさるので しょうか。 刺激特性を一次元で表わすのが不自然という可能性があるのでしたら、 双対尺度法などで多次元的に分析することになりますが。 金沢大学文学部 岡本安晴
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