[fpr 1469] 双対尺度法について

岡本安晴


  岡本@金沢大学です。

  "[fpr 1468] 双対尺度法について"より:

>パネル
>は矯正専門医ですので一意性の係数が有意でないと
>いうのは専門医として問題がある
>ようなきもします。

  一意性は判定がまったくランダムであるとの仮定で検定が
行われています。この仮定が専門医としての判定の評価に
どの程度妥当であるかは簡単には判断できないと思います。
専門医として何らかの基準で判断が行われていても一意性
の検定では有意にならなかったという可能性があります。
例えば、先のメールでいいましたように、ある対の判定が
困難な場合です。また、一巡三角形ができないためには
判断の基準、この場合は側貌の良さ、が一次元の連続体で
表わされている必要があります。この仮定が満たされて
いないときは推移律が成り立たない可能性もあります。
  多次元的な分析法で、一般的に使えるものの例として
双対尺度法をあげました。文献としては

西里静彦「質的データの数量化:双対尺度法とその応用」
        朝倉書店,1982.

S.Nishisato,"Elements of Dual Scaling: An introduction to
             practical data analysis",LEA,1994.

などがあります。

  双対尺度法を収録したアプリケーションもあると思いますが、
下記Webページ

  http://www.users.kudpc.kyoto-u.ac.jp/~e50048/DSPCRnk/

にプログラム例を公開しています。参考になれば幸いです。


金沢大学文学部
岡本安晴





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