[fpr 1490] SASによるロジスティック回帰分析

中西大輔

北海道大学の中西と申します。社会心理学研究室の修士2年です。

現在、以下のようなデータを分析していてつまずいています。みなさまのお知
恵を拝借いたしたく、投稿いたしました。


【実験】
被験者に「AかBどちらが正解か」を問う課題を与えます。答えを導くために利
用できる手がかりの数値が3種類提示され、被験者はそれらの数値を見て、答
えがどちらかを判断します。各被験者は、2種類の課題 (条件1・条件2)に回答
します。条件1・条件2とも12試行行うため、被験者は全部で24試行の課題に回
答することになります。
なお、手がかりの数値は被験者ごと、試行ごとに異なります。


【データ】
この課題から出てくる1人分のデータは以下のような変数を持ちます。このデー
タが60名分あります。IDは各被験者に固有のものです。

ID
条件1 1回目の手がかり1 1回目の手がかり2 1回目の手がかり3 1回目の決定
条件1 2回目の手がかり1 2回目の手がかり2 2回目の手がかり3 2回目の決定
…以下、12回目まで
条件2 1回目の手がかり1 1回目の手がかり2 1回目の手がかり3 1回目の決定
条件2 2回目の手がかり1 2回目の手がかり2 2回目の手がかり3 2回目の決定
…以下、12回目まで


【行いたい分析】
決定を行う際に、手がかり1〜手がかり3までの3種類の手がかりを被験者はど
のように利用しているのかを知りたい(各手がかりに重みを置く程度を知りた
い)。また、課題の種類の条件を交互作用として入れたい。

従属変数……決定(AかBかの2値型)
独立変数……手がかり1〜手がかり3(連続変数)・条件(1か2か)
とした、ロジスティック回帰分析。

分析は、現在SASの"proc catmod"を用いて行っています。1試行1被験者のよう
な形(つまり、24試行×60名=1,440名分として)で分析を行うことはできますが、
それだと、すべての要因を被験者間要因として扱っていることになります。

私が行いたいのは、被験者内要因として入っている条件の交互作用効果を調べ
ることです。SASのマニュアルも読んでみましたが、このような形のデータを
扱う方法が載っておりませんでした。また、SPSS9Jでも同様の分析ができない
か試みましたが、こちらもどのようにこのような形のデータを扱ったらいいの
か、情報がありません。

もし何かよい方法がありましたら、教えていただけないでしょうか。よろしく
お願いいたします。

--
中西 大輔 (NAKANISHI,Daisuke)
Department of Behavioral Science, Faculty of Letters,
Hokkaido University
e-mail: nakanisi (at) remus.dti.ne.jp, nakanisi (at) lynx.let.hokudai.ac.jp

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