[fpr 1492] SASによるロジスティック回帰分析

中西大輔

中西@北大です。

>  ”[fpr 1490] SASによるロジスティック回帰分析”の
>
>>【行いたい分析】
>>決定を行う際に、手がかり1〜手がかり3までの3種類の手がかりを被験者はど
>>のように利用しているのかを知りたい(各手がかりに重みを置く程度を知りた
>>い)。また、課題の種類の条件を交互作用として入れたい。
>>
>>従属変数……決定(AかBかの2値型)
>>独立変数……手がかり1〜手がかり3(連続変数)・条件(1か2か)
>>とした、ロジスティック回帰分析。
>
>についてです。
>
>  ロジスティックモデルを以下のように設定してみました。
>
>    Logit(P[i,t,1]) = M[i] + A[1,1]*X[i,t,1,1]
>                           + A[1,2]*X[i,t,1,2]
>                           + A[1,3]*X[i,t,1,3]
>
>    Logit(P[i,t,2]) = M[i]+C + A[2,1]*X[i,t,2,1]
>                             + A[2,2]*X[i,t,2,2]
>                             + A[2,3]*X[i,t,2,3]
>
>ここで、P[i,t,j]   : 被験者iの第j条件、第t試行における確率
>        M[i]       : 被験者iの効果
>        C          : 条件2の効果
>        A[j,k]     : 条件jにおける手がかりkの効果
>        X[i,t,j,k] : 被験者iの第j条件、第t試行における
>                     手がかりkの値
>
>  上のモデルの場合、パラメータ数は
>
>  60+1+6 = 67
>
>なので、最尤法の基準で強引に(偏導関数を用いずにという意味)
>パラメータ値を求めることがパソコンでも可能だと思います。
>  条件間における手がかりの交互作用は
>
>    (A[2,k]-A[1,k])-(A[2,1]-A[1,1]) = 0
>
>などの検定で行います。
>  最尤法でパラメータ値を求めている場合は、AIC基準で検定が
>行えます。

ご丁寧にありがとうございます。

>>私が行いたいのは、被験者内要因として入っている条件の交互作用効果を調べ
>>ることです。SASのマニュアルも読んでみましたが、このような形のデータを
>>扱う方法が載っておりませんでした。また、SPSS9Jでも同様の分析ができない
>>か試みましたが、こちらもどのようにこのような形のデータを扱ったらいいの
>>か、情報がありません。
>
>  パッケージソフトは決まりきった形のデータの分析には便利ですが、
>研究法における自由が制約されます。

つまり、パッケージソフトではこのような分析をそのままでは行うことができない、
ということですね。

ありがとうございました。

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中西 大輔(NAKANISHI,Daisuke)
Department of Behavioral Science, Faculty of Letters,
Hokkaido University
e-mail: nakanisi (at) lynx.let.hokudai.ac.jp

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