川野@徳島大学 大学開放実践センターです。 Tsutomu Okada <tokada (at) rikkyo.ac.jp> wrote; > > 岡田@立教大学です。 > > 石村貞夫1997「SPSSによる分散分析と多重比較の手順」東京図書 > という本を読みました。繰り返しのある一元配置分散分析後の多重比較 > の方法が出ています(P42)。 > これについて,疑問があり,どなたかお分かりの方がおいででしたら > 宜しくご教示下さい。 > この本の例では「心拍数」を従属変数として同一患者の時間ごとの > 変化を多重比較しようとしています。まず,データを次のように並べます。 > (GLM反復測定のデータを並び替える) > 時間 患者 心拍数 > 0 1 67 > 0 2 92 > : : : > 1 1 92 > 1 2 112 > : : : > 2 1 97 > 2 2 94 > > 次に GLM-一般的な多因子(SPSS8)を用いて > 従属変数=心拍数 > 固定因子=患者,時間 に設定し > 「その後の検定」で > 「患者」と「時間」を検定対象とします。 > 疑問なのはここからの作業です。 > 上記の方法は本来 繰り返しのない二元配置のやり方なので > 「交互作用項をナシとしなければならない」(P47)とあり, > 「モデル」欄で「患者」「時間」の各変数を「モデル」欄に指定しろと > あります。 > しかし,この頁(P48)での説明図では「項の構築」欄のプルダウンメニュー > が「交互作用」となったものが掲載されています。 > これでは,交互作用を組み込んだモデルになってしまうの > ではないでしょうか? > P49にも「交互作用 患者*時間をモデル中に組み込まない」ことが > 強調されていますが,,,。 > 項の構築の欄は「交互作用」のままでよいのでしょうか? > あるいは,ミスプリなのでしょうか? > (ミスプリだとすると,どう指定すべきなのでしょう) 石村(1997)が手元にないので詳しくはわかりませんが,確かに,誤解を生じかねな い記述です。しかし,そのままの状態で「患者」「時間」の各変数を1個ずつ選択 して「モデル」欄に組み込むと問題は起こりません。もし,このまま「患者」と「時間 」の両変数を同時選択して「モデル」欄に組み込もうとすると「患者*時間」を「 モデル」欄に組み込んでしまうことになります。2変数を同時選択して,個別に「モ デル」欄に組み込むには項の構築の欄を「主効果」に変更すれば大丈夫です。 ********************************************** 川野 卓二 @ 徳島大学 大学開放実践センター TEL (088) 656-7282 FAX (088) 656-7277 E-mail: kawano (at) ias.tokushima-u.ac.jp **********************************************
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。