堀@香川大学経済学部です。 小林一生さん wrote ; >ノンパラメトリック検定の出力結果について, >お聞きしたいことがあります. > >SPSS Ver9.0Jにより,Mann-Whitney検定を選択し, >正確確率検定を行ったところ, >検定統計量として, > Mann-WhitneyのU > WilcoxonのW > Z > 漸近有意確率(両側) > 正確有意確率(2×片側) > 正確有意確率(両側) > 正確有意確率(片側) > 点有意確率 >が得られました. > >他の検定量は,理解できるのですが, >点有意確率だけが理解できません. >この検定量は,何を意味しているのでしょうか? 一応 McNemar test で確かめてみました。 「点有意確率」というのはSPSS日本語版の例によってのおとぼけ訳のようです。 元は「 point probability」です。だから,ここで使っている「有意」という言葉 はジョークかいろんな意味の無能力を表す記号であって,統計学的なものではあり ません。 他のも基本は同じはずですが,チェックをする余裕もないので例として説明しま す。McNemar test の正確確率は2項分布に基づいて確率計算をします。そのとき に,データとして与えられた表の確率計算結果が「点確率」とかいうものの正体で す。正確確率のp値はある条件を満たす「点確率」合計としてだします。 そのあたりは,spss のexact test についている青木繁伸さんの「正確確率検定− Exact test」の p16-17 を読んでください。ここでは,フィッシャーの正確確率の 説明ですが,「点確率」ではなく,「分割表の生起確率」といってます。マン・ホ イットニーの説明も具体例つきであります。 なお,このテキストは青木さんのホームページにもあります。 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/exact/exact.html の一番下。 おっと,dvi ファイルですね。 point probability の使用や訳についてフォローお願いします。 ---- 堀 啓造(香川大学経済学部)e-mail: hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp home page http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/ 電話番号 087-832-1894(直通) fax 087-832-1820(事務室) 〒760-8523(これで香川大学経済学部) 香川県高松市幸町2−1 香川大学経済学部
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