筑波大の湯川と申します. 分析方法(方針)についてお知恵を拝借したく, はじめて投稿いたしました. 現在,以下のような方法でデータを得ております. ************************************************** ある葛藤場面での対処行動として5つの行動の提示し, 「この場面で自分が行うと思う行動すべてを選択せよ」 と教示する. ************************************************** 図表にすれば,各行動の度数が得られます. そこで,被験者(回答者)の属性,例えば性別(男女)によって, 選択する対処行動に違いがあるかどうかを見たいと考えています. この場合,単純に最初に思いつくのが, 性別×対処行動でカイ二乗検定 なのですが,ただ回答が複数回答なので, 対処行動の側に独立性が保たれていない(対応がある)ことから, この場合カイ二乗検定は問題があると思ったわけです. 逆正弦変換法を用いるとしても,カイ二乗検定と同様の理由で 問題があるように思われます. また,対処行動別に性差についてカイ二乗検定することも, 回答自体が同一設問内なので,そこを無視して検定にかけるには, 問題があるように思います. 性差などを見ずに,単に対処行動の選択度数に差があるかどうかについては, コクランQ検定をすれば良いかと思うのですが, ここではやはり,回答者の属性やその他の基準などの側面から, 違いを見てみたいと考えています. 一般にこのような時,どのような方法(方針)で分析を行えば 良いのか,ご示唆願えないでしょうか. 私の知識不足のため,おそらく極めて基本的な疑問かとは思いますが, 今のところ八方塞がりな状態であります. どうぞよろしくお願いいたします. ******************************************************************** 湯川進太郎 Shintaro Yukawa Ph.D. 日本学術振興会特別研究員 JSPS Research Fellow 筑波大学心理学系 Institute of Psychology, University of Tsukuba //////////////////////////////////////////////////////////////////// 〒305-8572 つくば市天王台1-1-1筑波大学心理学系 Institute of Psychology, University of Tsukuba 1-1-1 Tennoudai Tsukuba 305-8572 Japan TEL: 0298-53-6814 FAX: 0298-53-6713 E-mail: s-yukawa (at) human.tsukuba.ac.jp ********************************************************************
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