[fpr 1525] 度数データの分析方法について

湯川進太郎

筑波大の湯川と申します.

分析方法(方針)についてお知恵を拝借したく,
はじめて投稿いたしました.

現在,以下のような方法でデータを得ております.

**************************************************

ある葛藤場面での対処行動として5つの行動の提示し,
「この場面で自分が行うと思う行動すべてを選択せよ」
と教示する.

**************************************************

図表にすれば,各行動の度数が得られます.

そこで,被験者(回答者)の属性,例えば性別(男女)によって,
選択する対処行動に違いがあるかどうかを見たいと考えています.

この場合,単純に最初に思いつくのが,

性別×対処行動でカイ二乗検定

なのですが,ただ回答が複数回答なので,
対処行動の側に独立性が保たれていない(対応がある)ことから,
この場合カイ二乗検定は問題があると思ったわけです.

逆正弦変換法を用いるとしても,カイ二乗検定と同様の理由で
問題があるように思われます.

また,対処行動別に性差についてカイ二乗検定することも,
回答自体が同一設問内なので,そこを無視して検定にかけるには,
問題があるように思います.

性差などを見ずに,単に対処行動の選択度数に差があるかどうかについては,
コクランQ検定をすれば良いかと思うのですが,
ここではやはり,回答者の属性やその他の基準などの側面から,
違いを見てみたいと考えています.


一般にこのような時,どのような方法(方針)で分析を行えば
良いのか,ご示唆願えないでしょうか.


私の知識不足のため,おそらく極めて基本的な疑問かとは思いますが,
今のところ八方塞がりな状態であります.

どうぞよろしくお願いいたします.

********************************************************************
湯川進太郎 Shintaro Yukawa Ph.D.
 日本学術振興会特別研究員 JSPS Research Fellow
 筑波大学心理学系 Institute of Psychology, University of Tsukuba
////////////////////////////////////////////////////////////////////
〒305-8572 つくば市天王台1-1-1筑波大学心理学系
Institute of Psychology, University of Tsukuba
1-1-1 Tennoudai Tsukuba 305-8572 Japan
 TEL: 0298-53-6814 FAX: 0298-53-6713
 E-mail: s-yukawa (at) human.tsukuba.ac.jp
********************************************************************

スレッド表示 著者別表示 日付順表示 トップページ

ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。