豊田@早大心理です AYA Sugimura さんは書きました: >杉村綾@慶應大学・教育学専攻・院生 お久しぶりです. >とりあえず、教育学専攻の院生として、教育学的に大変問題だ、 >と感じてしまったのが、 >なんでも、「研修」を20年以上もおろそかにしてしまった、 >という事実です。 前の職場に,教材作成用の裁断機がありました.1000枚の紙を瞬時に 裁断するすごい機械で,そのためのギロチンがむき出しのとても危険 そうな外観だったので,しばらくは近寄りもしませんでした.ところ が学会で配る資料を製本するのにどうしても必要で,1度,使ってみた ところ,裁断するためには離れた場所の2つのボタンを2つの手で同時 に押さねば成らない(リダンダント)な安全装置が付いていて,怪我 ができない仕組みになっているのです.すっかり安心し,その機械は お気に入りの機械に成り,頻繁に利用するように成りました.ところ が,ある日,私が裁断したときに,別の人がその刃に近づいて胆を冷 やしました. 安全装置は,何重にも掛っていることが大切かもしれませんが,安全 なのは,恐怖心が健在な最初だけで,慣れてくると,安全な程,それ と同じだけの油断を招きます.困った人間心理だと思いました.原発 も安全のための仕組みが何重にも掛っているので「研修くらいしなく ても(他の安全装置あ有るさ)」「バケツにしても(他の安全装置あ 有るさ)」のように,掛ってるからこそ油断を招いたのだと思います. 私の結論は,廣島さんの記事の結論と同じで,その日以降,使用前に 指が切り落とされるイメージを思い浮かべてから裁断機を使うことに しました.でも,もっとスマートな心理学的によいアイデアはないも のでしょうかね. -- -------------------------------------------------------------------------- TOYODA Hideki Ph.D., Associate Professor, Department of Psychology TEL +81-3-5286-3567 School of Lieterature, Waseda University toyoda (at) mn.waseda.ac.jp 1-24-1 Toyama Shinjyuku-ku, Tokyo 162-8644 Japan --------------------------------------------------------------------------
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