はがです。 守> どんなに安全装置をつけても 守>人間はリスクを一定割合にするように勝手に調整してしまうように思います。 守>(自分自身の日常からの経験に基づくものです。) 守>だから、他の安全装置があれば、それをあてにしてどれかは省いてしまう。 守> この「一定割合」がどれくらいなのか研究している人はいるのでしょうか? この考えは1982年にWildeというカナダの交通心理学者が提唱した「リスク・ ホメオスタシス説」と同じです。「一定割合」を量的に測定する試みはありませ んが。 工学的安全対策は時間が経てばすべて無効になるというワイルドの説は大きな 論争を呼びました。この論争についてのレビュー論文がありますから興味のある 方はお読みください(芳賀 繁, 1993, リスク・ホメオスタシス説:論争史の解 説と展望, 交通心理学研究, 9巻1号, 1-10.)。 ワイルドの書いた単行本『Target Risk』(PDE Publications, 1994)も大変面 白いので翻訳したいのですが,引き受けてくれる出版社がまだ見つかりません。 (;_;) -- はが しげる 『失敗のメカニズム』好評発売中 http://www.nin.rikkyo.ac.jp/haga/sippai/ 近況報告を1月5日に更新しました http://www.nin.rikkyo.ac.jp/haga/
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。