湯浅秀道@携帯電話でのアンケート調査の妥当性研究(MXE05064@nifty.ne.jp)です。 心理学ではないのですが、バイアスの問題があるので、 統計の話題です(クロスポストしてます)。 吉野川可動堰の住民投票で、なんと建設「反対」9割の見出しが、朝日新聞、毎日新 聞、読売新聞、中日新聞などの各誌面の一面に載りました。 しかし、 中日新聞に、賛成派の市民団体の一部が投票不成立を目指しボイコット運動を行っ た。 毎日新聞からは、全有権者に占める「反対」の比率は49.57%であった。 とあり、賛成派が投票していないので9割との結果になったみたいですね。 「投票率が50%未満だと開票せずに焼却する」との事で恐ろしいバイアスがかかっ ています。 このようなバイアスのある投票って意味があるのでしょうか? すなわち、賛成派のが多かった可能性もあります。 もっとも、棄権者の全てが「賛成」に投票することもないので、やっぱり「反対」が 過半数を超えるとは思いますが。 でも、回答率が少ないと論文投稿してもリジェクトされますから、結果は公表されな いのとは、やっぱり違いますよね。
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