高雄 元晴@阪大・医と申します。 いつも、先生方のディスカッションを興味深く読ませていただいております。 ところで、現在行っている実験で得られた離散データの処理法について相談 させていただいたくメールしました。 一般的に正常の網膜では、網膜の中心窩から偏心度(距離)が大きくなるにつれ、 網膜神経節細胞(視神経を通って軸索を脳に送る細胞)の受容野(細胞が 光情報を知覚する視野)が大きくなっていくのですが、これが ある疾患をもった網膜ではどのように変化するかということを研究して います。その結果、正常の網膜にくらべてこの疾患を持った網膜の 網膜神経節細胞の受容野のばらつきが、どの偏心度でも、大きくなって いることがわかりました。具体的に申しますと、受容野の大きさに関して、 疾患網膜の上限は正常の網膜の上限を超えるものはなかったのですが、 正常の下限をこえるものが、たくさん見受けられました。そこで、 お聞きしたいのですが、両群のデータのばらつきの大きさそのものを比較する 推計学的方法はありますでしょうか?またこの際、どちらも偏心度の大きさ にともなって、両群のばらつきによる差が生じたものではないということを いうのはどのようにすればよろしいでしょうか? なお、両群のnの数はちがっています。 申し訳ありませんが、先生方の妙案がございましたらお聞かせ願いたく存じます。 追伸:付け加えて、疾患発症から日数をふったデータももっています。 この場合たとえば、正常網膜 vs 発症5日目網膜 vs 発症14日目網膜という 比較になりますが、これらのばらつきの差を相互に比較する推計学的方法 もあれば、お教えいただきたく存じます。 高雄 元晴 / Motharu takao 大学院生 大阪大学大学院医学系研究科 情報伝達医学専攻 情報生理学講座 takao (at) phys2.med.osaka-u.ac.jp
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