[fpr 1670] SPSS の等分散性検定について

高梨一彦

<200004111528.AA01427 (at) 133.92.94.41.ns2.kagawa-u.ac.jp.ec.kagawa-u.ac.jp> の、
   "[fpr 1669] Re: SPSS の等分散性検定について" において、
   "Keizo Hori <hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp>"さんは書きました:

> 堀@香川大学経済学部です。
> 
> Re: [fpr 1668]Re: SPSS の等分散性検定について 
> 
>  "高梨一彦<takanasi (at) cc.hirosaki-u.ac.jp>"さんは書きました:
> 
> > このFの値と上記の
> >>           Levene's Test for Equality of Variances: F= .241   P= .635
> >とが一致します。つまりそういうことです。単にそれだけのことですが、こうする
> ことの意
> >味はなんでしょうか?
> 
> 平均との差の絶対値の平均値は「散らばり」の一つの指標ですね。鈴木(1985,p82)
> では「『平均偏差』と呼んでいる」とあります。ですから,平均偏差を比較している
> と言えるのでは。

 ありがとうございます。そう言えば、この「平均偏差」って昔、学校で習いました。

> 
> Levene を強く薦めているといえるのは,Milliken and Johnson(1992,p 22-23)で
> す。これを読めばとりあえずのメリットはわかるのでは。ただ,平均値ではなく中央
> 値を使う Brown and Forsythe のほうがいいということで,多くの本はBrown and 
> Forsythe を採用して,Levene は無視しているようです。例えば,Winer et 
> al.(1991), Kirk(1995), Keppel(1991). 歪みが大きい場合はMilliken and 
> Johnson(1992)でも中央値を使えばが改善されると指摘している。
> 
> いずれにしても,それぞれのテストの長短については Conover,Johnson, and 
> Johnson(1991)(未見)が基本文献になっているようです(Keppel でも引用されてま
> すね)。

 情報をありがとうございます。早速、調べて読んでみます。それから、私はSPSSがLeveneの
検定にこだわる理由が分かりません。現状では、Brown and Forsytheを用いるのが妥当なのだ
と思います。SPSSってどちらかと言うと保守的なので、新しい指標の採用は遅れるのかな、と
勝手に理解しています。

> 
> しかし,等分散に関してそれほど神経質になる必要があるのかな。一番小さい分散と
> 一番大きい分散の比が4倍未満であれば分散分析はOKと考えていいといっている本
> がいくつかあります。サンプル数がだいたい同じかどうかで様子は変わるようです
> が。

 これも私としてはそう思います。さしたる根拠はないのですが、目安として「分散の違いが
倍あれば、気をつけた方がよい」と人には言うことにしています。

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            takanasi (at) cc.hirosaki-u.ac.jp
            高梨一彦@弘前大学医療技術短期大学部
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