[fpr 1719] SEMについて

南風原朝和

南風原@東大教育心理です。

TOYODA Hideki さんからの引用:

> >2.1指標条件のとき、既存の評価尺度の信頼性係数をもとに、
> >  誤差分散および観測変数への影響指数を求めて固定するのだ
> >  と思いますが、仮に上記の場合で、AとBの評価尺度の信頼
> >  性係数がわかっていたとしたら、AとBの両方ともに誤差分
> >  散と観測変数への影響指数を求めて固定しても良いのでしょ
> >  うか。
> 
> はい,OKです..

ひとつの潜在変数から2つ以上の観測変数への影響指数は,各観測変数
がそれぞれの真値をどれだけ反映しているかという「信頼性」ではなく,
それら複数の観測変数が,それらに共通に反映されると仮定される潜在
変数(共通因子)をどれだけ反映するかの指標になると思います。とす
ると,各観測変数の特殊分散(独自分散から測定誤差の分散を引いたも
の)がゼロでない限り,上の問いへの答えは「OK」とはならないので
はないでしょうか。一般には,上記のようにすると影響指数を過大評価
してしまうことになるのではないかと思うのですが・・・。

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南風原朝和  haebara (at) p.u-tokyo.ac.jp  Tel/Fax:03-5841-3920
東京大学大学院教育学研究科 (〒113-0033 文京区本郷 7-3-1)


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