[fpr 1760] 因子分析の単純構造

鈴木督久


>> ところで,Thustone の多因子説:PMA7因子を示した相関行列とはどれなんでしょう?
>> (精読していないので見つからないのかも)
>
>Thurstone,L.L.(1938) Primary mental abilities. 
>Psychometr. Monogr., 1938, No.1
>Chicago:University of Chicago Press
>
>http://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member/hase/education/2000/_0seminar/
>intelligence1.html
>も参照してください。
>
>57テストということだそうですから,ちょっと大変ですね。

普通は多因子説として Vector of Mind (1935)が引かれると思うのですが,
相関行列については,上記の本に掲載されているんですかね.
しかし京大と名大にしか上記の初版本(1938)はないようです(NACSIS)・・・.

>Multiple-factor analysis の p402 に21テスト8因子の例がでています。 因子負荷量
>を見るかぎり,8因子目は余分ですね。

この本には相関行列が掲載されてないと思うのです.初版は相関行列など手書き!です.
(57*57)や(21*21)の相関行列を手で書くのは大変ということか?


単純構造の件はホルスト(柏木・芝・池田・柳井訳)が頁をさいていますが(p.472など),
歴史的には,(1)図表解法(2)仮説的方法(3)解析的方法−−という順番であって
Thurstone の基準(条件)は図表解法時代のガイドラインであったというように読めます.
そして解析的方法として,カイザーで決着してしまった?.

ちなみに図的解法に今もこだわっているのが,JUSE-MA でして,手でぐるぐる回転させて
解釈しやすい解を選びなさいという設計になっている.芳賀先生の対話重視の反映ですが.


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SUZUKI Tokuhisa . NIKKEI RESEARCH INC.

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