[fpr 1837] 標準誤差(ありがとうございます)

komori nobuko

標準誤差についての質問をいたしました立命館大学の小森です.
私の拙い疑問に暖かく答えて頂きましてありがとうございます.

南風原先生のコメントで,
>ここまで書いてきて,前にも同じようなことをfprで書いたような気がして調べ

>てみたら

とありますが,今回の質問の前に,私はこの97年のコメントを読んで
いました.しかし,私は「標本統計量の標準偏差」=「標準誤差」と信じていま
した.
ですから,南風原先生の97年のコメントに書かれていた

>標本誤差が確率的にどう変動するかについては,モデルを仮定した上で理論
>的に導くことができます。そして,その変動をあらわす確率分布の標準偏差を
標準
>誤差 (standard error)と呼んでいるわけです。

を読んで,「標本統計量の分布と標本誤差の変動の分布は同じもの?」と考え
混乱してしまいました.どうにも解決できず質問をした次第です.

 さらに,私は,標準偏差は固定した値であるから,それを導き出す標本
統計量というのも,決まった形の分布がひとつしかないと考えていました.
これが,理解をさらに難しくしていたようです.

 今回のお返事で,標本統計量とは,母集団(母数)から取られたサンプル
の分布であり,それは固定したものではないということがよく分かりました.
標本統計量と母数の差の分布「標本誤差の分布」が,一定の分布をとり,
その標準偏差が標準誤差なのですね.ありがとうございました.97年の南風原
先生のコメントも今ならよく理解できます.

 また,岡本先生のお話も,ちょうど勉強会では「母集団推定」をやって
おりましたので参考になりました.ありがとうございます.

それでは,また,勉強会で困ったことがあった時など,ご質問させて
いただくことがあるかもしれません.宜しくお願いします.

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小森 伸子 lp096930 (at) lt.ritsumei.ac.jp



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