岡田 努@9月から金沢大学 です。
いままでsas環境で行っていたINDSCALをSPSS10上で行おうとしているのですが
どうも,出力結果が違うようで,悩んでおります。
どなたかお力添えを。
(ちなみに現在SASが使える環境にはないため,SASの方では実地に計算してみる
ことができませんので,本に出ている例を引用します)
一例を示しますと...
山際裕一郎・田中敏 ユーザーのための心理データの多変量解析法 教育出版PP118-127
でINDSCALをSASで行った例が出ています。
SASは以下のプログラムで実行されています
PROC MDS PFINAL...収束結果を表示する
LEVEL=ORDINAL UNTIE..順序尺度とみなして,結びがある時別の値とみなす
COEF=DIAGONAL;
VAR=X1-X5;
MATRIX SUB;
RUN;
同じデータをSPSSで
ALSCAL
VARIABLES= X1 TO X5
/SHAPE=SYMMETRIC ...データが対称行列ということ
/LEVEL=ORDINAL (UNTIE)...順序尺度とみなして,結びがある時別の値とみなす
/CONDITION=MATRIX...マトリックスの中に比較する条件が存在する
/MODEL=INDSCAL
/CRITERIA=CONVERGE(.001) STRESSMIN(.005) ITER(100) CUTOFF(0) DIMENS(2,2)
/PLOT=DEFAULT ALL .
と実行したのですが,結果は全くちがうものが得られました。
SASの例(上記の本に出ているもの)では布置(CONFIGURATION)は
DIM1 DIM2
X1 1.28 0.75
X2 1.97 -.88
X3 -.46 1.39
X4 -.61 -1.31
X5 -1.28 .05
となっています。一方SPSSで計算した結果では
Configuration derived in 2 dimensions
Stimulus Coordinates
Dimension
Stimulus Stimulus 1 2
Number Name
1 X1 -1.2574 -.6311
2 X2 -1.1393 .9890
3 X3 .4959 -1.3562
4 X4 .7649 1.3010
5 X5 1.1359 -.3027
とまるで違っています(正負の符号が逆なだけで,誤差の範囲?)
次元係数についても
SASでは
DIM1 DIM2
1(JIEI) 1.03 0.97
2(KINYU) 1.15 0.82
3(NOGYO) 1.19 0.76
4(BENGOSI) 1.35 0.43
と書かれていますがSPSSでは
Dimension
Subject Weird- 1 2
Number ness
1 .1573 .7857 .5974
2 .0876 .8844 .4563
3 .4896 .5264 .7356
4 .7881 .9906 .0986
と全く違っています。
どうしてなのでしょう?何か設定が間違っているでしょうか。
あるいは見るところが違うのか?
どうかどなたかご教示ください。
入力データ(例)
0 . . . . JIEI
2 0 . . . JIEI
3 4 0 . . JIEI
8 3 4 0 . JIEI
3 8 3 2 0 JIEI
0 . . . . KINYU
1 0 . . . KINYU
5 7 0 . . KINYU
9 2 3 0 . KINYU
9 6 2 2 0 KINYU
0 . . . . NOGYO
4 0 . . . NOGYO
5 6 0 . . NOGYO
10 6 6 0 . NOGYO
1 10 4 4 0 NOGYO
0 . . . . BENGOS
1 0 . . . BENGOS
3 4 0 . . BENGOS
5 2 1 0 . BENGOS
8 5 2 2 0 BENGOS
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