小野さん,ありがとうございました。
岡田@金沢大学です。
>SPSSのほうの収束基準を少しきつくして実行するとどうなるでしょうか?
>結果がちょっとは変わると思います。
S-ストレス収束値.00001(デフォルトは.001でした)
最小S-ストレス値.00005(デフォルト.005)
最大反復回数100(デフォルト30)でSPSSで同じデータでやってみたところ
configurationについては
Configuration derived in 2 dimensions
Stimulus Coordinates
Dimension
Stimulus Stimulus 1 2
Number Name
1 X1 -1.2203 -.6541
2 X2 -1.1748 .9617
3 X3 .5229 -1.3577
4 X4 .7077 1.3164
5 X5 1.1646 -.2664
となり
>SAS MDSプロシジャの途中で反復を打ち切った結果
>Configuration
> DIM1 DIM2
>------------------------------
>X1 1.3074 0.5938
>X2 1.0755 -1.0290
>X3 -0.4355 1.3567
>X4 -0.8189 -1.2742
>X5 -1.1285 0.3527
に近づいています。
>しかし、重み係数Wのほうは、標準化の方法が異なっていると
>思います。ALSCALプログラム(恐らく、SPSSも)のほうは、
>各subjectごとのr^2(s)(RSQ:距離とその推定値の相関を2乗した値)
>の大きさになるように標準化されていると思います。
これについては,SPSSには説明がないので,不明ですが
SPSSでの結果(上の基準で)では,
Subject Weights
Dimension
Subject Weird- 1 2
Number ness
1 .1717 .7859 .6004
2 .0829 .8866 .4525
3 .4931 .5326 .7365
4 .8424 .9959 .0720
Overall importance of
each dimension: .6698 .2782
>SAS MDSプロシジャの途中で反復を打ち切った結果
>を「2乗和=r^2(s)」となるように調整した場合
>
> DIM1 DIM2 RSQ -> こいつになるように。
>
> 1 0.74279 0.65770 0.98431
> 2 0.80951 0.57872 0.99022
> 3 0.59519 0.70068 0.84522
> 4 0.93271 0.34661 0.99008
に近づいていますね。ちなみにRSQの出力も
Matrix Stress RSQ Matrix Stress RSQ
1 .037 .978 2 .027 .991
3 .103 .826 4 .024 .997
Averaged (rms) over matrices
Stress = .05739 RSQ = .94799
となっています。
>なお、順序制約のほうは、conditional=matrixと指定
>すると、subjectの行列毎での制約が課せられます。
>(ALSCALプログラムやSPSSでも似たようなオプションは
>あると思います)。
これはたぶんSPSSでは
/CONDITION=MATRIX
というところだと思います。ヘルプによると
「行列が 1 つしかないときまたは各行列が別の被験者を表すときに真となるように、
数は (各) 距離行列内で比較できる」ようにする「条件付け」とされていますが,
ここは,当初から指定して実行しています。
コマンドシンタクスは以下の通り
ALSCAL
VARIABLES= X1 TO X5
/SHAPE=SYMMETRIC
/LEVEL=ORDINAL (UNTIE)
/CONDITION=MATRIX
/MODEL=INDSCAL
/CRITERIA=CONVERGE(.00001) STRESSMIN(.00005) ITER(100) CUTOFF(0) DIMENS(2,2)
/PLOT=DEFAULT ALL .
ところでWINMAIL.DATというバイナリの添付ファイルが付いてきましたが
何者でしょう?
岡田 努
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。