From: "jiro amatatsu" <jamsession (at) nifty.com> Date: Fri, 26 Jan 2001 01:45:09 +0900 > 電話調査や訪問調査は本当にインターネット調査と比較して代表 > 性に優れていると言えるのでしょうか。 > どのように標本抽出を行おうと結局はインターネット調査と同様 > の問題点を含んでいるように感じます。 答える意思のある人しか答えてくれないという問題点だけを見れば その通りです。しかしまず実験者が標本集団を抽出してから調査を する場合は回答率がどのくらいなのかを知ることもできるし、それ をもとに回答拒否によるデータの歪みについて推測することもある 程度できるでしょう。ウェブページに置かれたアンケートにその気 になった人が答えるという方法ではそういう情報を得ることすらで きません。その点でやはり電話調査や訪問調査より劣るところがあ ると思います。 もう一つ気になるのはネット上での調査を用いた研究の対象が多く の場合ネットに関係した事象だということです。ネットに関わるこ とを調べようというときネット利用者を対象にするのは当然ですが 調査内容と被験者抽出手段が関連してしまうのにはどうも抵抗を感 じます。といって無差別にメールを出したりするとSPAMといわれて しまうし。むつかしいですね。 --- 松井孝雄 新潟国際情報大学 情報文化学部 情報システム学科
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