[fpr 1984] tー検定の前提

豊田秀樹

豊田@早稲田心理です

Hiroto Miyoshi さんは書きました:
>すみませんが、ちょっと教えてください。
>tー検定が行える前提として、「母集団が正規分布すること」
>というのがあります。
>
>私の質問は、
>    「標本の数が充分に大きいときには、母集団は
>    平均と分散さえ決まれば、どんな形でもよいのではないか」
>と言えないのかということです。


「標本の数が十分大きいときは,母集団の分布が正規分布から
多少変形している場合でも,tー検定をして間違った判断をしないか」
という御質問であれば,答えは「はい」です.
ただし標本数が30くらいでは,棄却と採択が微妙な場合は
判断を誤る場合もあります(明らかな棄却なら問題なしです)
ので十分大きいとは言いかねますが,標本がもう一桁多くなれば,
事実上全く問題ありません.

ただし「平均と分散さえ決ま」らないコーシー分布のような
母集団分布は,もちろん不可です.

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 TOYODA Hideki Ph.D.,  Professor,                Department of Psychology
 TEL +81-3-5286-3567             School of Lieterature, Waseda University
 toyoda (at) mn.waseda.ac.jp  1-24-1 Toyama Shinjyuku-ku, Tokyo 162-8644 Japan
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