豊田@早稲田心理です Hiroto Miyoshi さんは書きました: >> 「標本の数が十分大きいときは,母集団の分布が正規分布から >> 多少変形している場合でも,tー検定をして間違った判断をしないか」 >> という御質問であれば,答えは「はい」です. > >実は、この「多少変形している場合でも」というのが問題なのです。 >なぜ、「平均と分散さえ決まれば、どんな形でもO.K.」といえないのですか? >(t−検定の手続きをみると、平均の標本分布が正規分布で近似できれば >それでよいのではないか、と思ってしまうのですが。) >くどくなりますが、もう少し教えてください。 「どんな形でもO.K.」のO.K.が何を指しているのか正確に伝わって きませんが,ものすごく変形している分布だと,標本数30くらいで は,統計量の正規近似が十分でなく,たとえば片側5%の危険率で 検定しようとしとき,片側5%点を(つまり棄却域と採択域を分け る点を)正確に決められません.このため正規分布表を使用して方 便として定めた5%点を使用すると,統計量が棄却域と採択域の境 目付近に落ちたときなどは,判断を誤る可能性があると言う事です. さしつかえなければ,所属・専門など自己紹介いただけると幸いです -- -------------------------------------------------------------------------- TOYODA Hideki Ph.D., Professor, Department of Psychology TEL +81-3-5286-3567 School of Lieterature, Waseda University toyoda (at) mn.waseda.ac.jp 1-24-1 Toyama Shinjyuku-ku, Tokyo 162-8644 Japan --------------------------------------------------------------------------
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