後藤豊実さん 防衛大学の佐藤と申します(初めて投稿させていただきます)。 この手法についてはたくさん文献があると思いますが、たとえば下記のようなも のをご覧になってはいかがでしょうか。 Allison, Paul D. (1977). ‘Testing for Interaction in Multiple Regression’, American Journal of Sociology, 83-1, pp.144-153. Stone, Eugene F. and John R. Hollenbeck (1984). ‘Some Issues Associated with the Use of Moderated Regression’, Organizational Behavior and Human Performance, 34, pp.195-213. Arnold, Hugh J. (1984). ‘Testing Moderator Variable Hypotheses: A Reply to Stone and Hollenbeck’, Organizational Behavior and Human Performance, 34, pp.214-224. 「質問1」については、Allisonの文献に明確に答えが書いてあります(記憶が正 しければ)。 2番目と3番目の質問ですが(私が趣旨を理解できているか自信がありません が)、積の形の交互作用項を使うというのは、交互作用を関数で表す多くの方法 のうちの一つでしかありません。交互作用の定義の問題もあると思います。 また、この手法にはいろいろと問題点も指摘されており、それについては Stone&Hollenbeckをご覧になるといいのではないでしょうか。 簡単で恐縮ですが、取り急ぎ失礼いたします。 > Interaction 効果を回帰分析によって確かめる方法についての質問です。 > 現在、修士論文で、心理的症状、援助要請行動、ソーシャルサポートの関係に > ついて研究しているのですが、回帰分析を使うのが初めてで、意味の分からな > いことがあります。 > > SPSS(v.10)のプログラムを使い、回帰分析で変数AとBのInteraction効果を見 > る際、Predictorsとして、独立変数をA, > B, A X Bと入力し、(AとB のCoefficientsは関係なく)その AXB の > Coefficient > だけを見て、それが > 統計学的に有為差があったらInteractionの効果があるといえるという風に書 い > てある教科書があったのですが、 > > 質問1:独立変数としてA, B, A X Bと入力するのはなぜか? > (なぜ単にA X Bだけではないのか?) > > 質問2:A X B のCoefficient が統計学的に有為でも、グラフに書いてみると > 、 > Interactionの効果が見られないのはなぜか? > > 質問3:A X B のCoefficient が統計学的に有為でない場合でも、 > グラフに書いた時にInteraction効果が見られた場合は執筆するに値するか? > > > > 現在の所属が、臨床心理専攻で、統計学の知識に限界があり、困っています。 > 誰かわかりやすく説明していただければ、(特に質問1)幸いです。 > > 後藤豊実 > > > > _________________________________________________________________ > Get your FREE download of MSN Explorer at > http://explorer.msn.com/intl.asp > >
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