南風原@東大教育心理です。 MARUYAMA Takuro さんからの引用: > (2)もう一つの質問は全く違うのですが > ある潜在変数から、その潜在変数を測定している観測変数とは別の観測変数、 > 例えば、「F1:テスト不安」という潜在変数から、 > 「X1:テスト中どきどきする」「X2:テストの前の日は眠れない」といった > テスト不安を測定する変数にパスをひくのとは別に、 > 「X3:中間テストの得点」という観測変数にパスを引いてもよいのでしょうか? > > あまりこのような分析を行っている例を見たことがありません。 > とすると、「F2:課題の遂行?」などといった構成概念を作成し、 > F2->X3、F1->F2というモデルを構成したほうがよいのでしょうか? > でも後者の場合、1つの潜在変数から1つの観測変数にパスをひくことになり > あまりよくないような気がします。でも前者にも問題があるような気がします。 上記2つのアプローチの違いは,F1とX3の間に潜在変数F2を 介在させるか否かという点にあり,F2を介在させない前者は因子 分析,後者は(潜在変数の間の)パス解析のようになりますが,基 本的には両方とも1因子モデルであって,得られる情報(知見)に 違いはないのではないでしょうか。 ---- 南風原朝和 haebara (at) p.u-tokyo.ac.jp Tel/Fax:03-5841-3920 東京大学大学院教育学研究科 (〒113-0033 文京区本郷 7-3-1)
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