堀@香川大学経済学部です。
原田さんのワークショップ,実際は狩野さんのワークショップか?
ワークショップ探索的因子分析における変数選択(3)
ちょっと中座してポスターのほうへ行っている間に狩野さんのコメントというより
も講演が始まっていた。大失敗。
パワーポイントが狩野さんのところにあるので少しは回復出来る。
http://koko15.hus.osaka-u.ac.jp/~kano/research/meeting/
どうも大阪大学であった,
International Meeting of the Psychometric Society (IMPS-2001)
での狩野さんの発表を日本語にしたもののようだ。
同じページの
IMPS2001 (2001.7.15-19 Osaka)1,3のスライドが役に立つ。
これは,探索的因子分析というより尺度構成の話といっていいだろう。でも,探索
的因子分析における問題をクリアにしている。
適合度優先で考える。と,SEFAでは因子負荷量の高い項目を落とせということがあ
る。なぜ。ということで,面白い推理が始まる。後は,スライドを見てね。
そんでもって誤差相関を使う。そしてクロンバックのα係数も使う。
で,疑問は,尺度構成の場合,従来その変数を削除したときにクロンバックのα係
数の増減によって変数選択していたけど,これは危ない方法ということになります
ね。う〜ん。こうなるとSEFAとSEMは必須ということになってしまう。
狩野さんの技法の一つは,「転んでもただ起きない」というよりも「転んだらただ
では起きない」ですね。
以前の不適解の問題に対する対処法,というか問題の同定。今回のなぜ適合度があ
がらないのか。
会場で2項目の因子の質問がでてましたが,この問題はある意味で終わっているの
では。
探索的因子分析において
1項目の因子は独自因子。
2項目の場合識別性の問題があり,きちんと解けない。不適解もしくはその因子の
因子パタンは適正なものではない。
ということで,3項目でも共通性が低ければ測定誤差により2項目の因子になるこ
とがあり不安定ということに注意しなければならない。
4項目でも共通性がかなり低ければ要注意。
という具合に,少ないところから1因子についての項目数は攻めていくことが出来
る。
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