[fpr 2115] はじめま

岡本安晴


 岡本@日本女子大学です。
 
 臨床とあったので書いてみました。日本女子大学心理学科は
臨床専攻の学生さんの方が多く、こちらに転勤してからは
修論、卒論で臨床系の学生さんのデータ分析に接することが
あるからです。

>質問紙の結果でデータを高群と低群に分ける場合って、 

 なぜ分けるのか、その理由によって答えが変わります。
質問紙データは正規分布云々とあるので、連続変量と
みなしてよいデータの場合と考えておきます。それを
わざわざ高群・低群に分けるのは分散分析を使うため
でしょうか。それなら高群・低群に分けずに回帰分析に
かける方がよいのではと思います。その前に、散布図などを
描いて、データの様子を概観して下さい。回帰分析は
線形モデルなので、散布図で線形でない関係が示されている
ときはそれに対応した分析が必要です。

 他の理由(質的データの分析法を用いるなど)で分ける
場合は、質問紙の性質によって分け方を決めることになると
思います。先行研究などにより高群・低群に分ける基準が
ある場合は、それを用いることができますが、御質問の
場合はそうではないようですね。参考になるものがない
ときは、まずデータの分布を描いて見て決めることに
なります。しかし、いずれにしても中の部分を捨てる
というのには私はひっかかります。質的データの分析法
(数量化法、双対尺度法など)を使う場合なら、中の
部分を捨てる必要はないと思いますが。

 心理学の方なら統計の授業を受けているはずです。
統計の先生にデータを見てもらうことを勧めます。


日本女子大学心理学科
(私の所属は基礎系です。臨床系ではありません)
岡本安晴



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