岡本@日本女子大学です。 臨床とあったので書いてみました。日本女子大学心理学科は 臨床専攻の学生さんの方が多く、こちらに転勤してからは 修論、卒論で臨床系の学生さんのデータ分析に接することが あるからです。 >質問紙の結果でデータを高群と低群に分ける場合って、 なぜ分けるのか、その理由によって答えが変わります。 質問紙データは正規分布云々とあるので、連続変量と みなしてよいデータの場合と考えておきます。それを わざわざ高群・低群に分けるのは分散分析を使うため でしょうか。それなら高群・低群に分けずに回帰分析に かける方がよいのではと思います。その前に、散布図などを 描いて、データの様子を概観して下さい。回帰分析は 線形モデルなので、散布図で線形でない関係が示されている ときはそれに対応した分析が必要です。 他の理由(質的データの分析法を用いるなど)で分ける 場合は、質問紙の性質によって分け方を決めることになると 思います。先行研究などにより高群・低群に分ける基準が ある場合は、それを用いることができますが、御質問の 場合はそうではないようですね。参考になるものがない ときは、まずデータの分布を描いて見て決めることに なります。しかし、いずれにしても中の部分を捨てる というのには私はひっかかります。質的データの分析法 (数量化法、双対尺度法など)を使う場合なら、中の 部分を捨てる必要はないと思いますが。 心理学の方なら統計の授業を受けているはずです。 統計の先生にデータを見てもらうことを勧めます。 日本女子大学心理学科 (私の所属は基礎系です。臨床系ではありません) 岡本安晴
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