[fpr 2152] SPSSでの単純主効果について教えてください

Fumiko Kimura

FPRのみなさま初めまして。木村@東北大(農)です。
ラットの行動実験を頻繁にするのですが、周りに統計処理に詳しい方がおらず、孤軍奮闘してます。ここの過去の記事にはなにかとお世話に
なっています。

さてSPSSの出力結果と使い方でどうしても分からないことがあり、どなたかお知恵を拝借できたら幸いです。
SPSSの話で、かつ長いのでお使いになっていない方は本当に申し訳ございません。

SPSS for win ver.11 advancede modelを使っているのですが、被験者内因子同士の単純主効果の出力結果に疑問を感じています。。
例えば因子A(被験者間 二水準) 因子B (被験者内 二水準) 因子C (被験者内 三水準)のような三要因の混合計画で、Bの水準別における単純
主効果を知りたい場合は

manova b1c1 b1c2 b1c3 b2c1 b2c2 b2c3 by a(1,2)
/wsfactors=b(2) c(3)
/wsdesign=mwithin b(1) mwithin b(2).

というシンタックスを使うというところまでわかったのですが出力結果が、

* * * * * * A n a l y s i s   o f   V a r i a n c e -- design   1 * * * * * *

Tests involving 'MWITHIN B(1)' Within-Subject Effect.

 Tests of Significance for T1 using UNIQUE sums of squares
 Source of Variation          SS      DF        MS         F  Sig of F

 WITHIN+RESIDUAL           51.33       6      8.56
 MWITHIN B(1)             726.00       1    726.00     84.86      .000
 A BY MWITHIN B(1)        150.00       1    150.00     17.53      .006

 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
となります。(データは心理学のためのデータ解析テクニカルブック 森/吉田共著のp141をつかってます)

サポートでは MWITHIN B(1)  がCについての単純主効果、A BY MWITHIN B(1)がAについての単純主効果との話でした。
SPSSでは(たぶん)水準別誤差項を使用しているので、プールされた誤差項を計算してないと思いますが、そうなると被験者内因子(C)と被験
者間因子(A)に同じ誤差項を採用しているのは奇妙な気がしました。

B×Cの交互作用が有為の時のBの単純主効果は要因Aは無視するのだからと、ためしに上のシンタックスで被験者間因子を指定するby a(1,2)を
割愛し、さらにc within b(1)を使用すると以下の結果になり、上記のMWITHIN B(1)とはまるで結果が違います。

manova b1c1 b1c2 b1c3 b2c1 b2c2 b2c3
/wsfactors=b(2) c(3)
/wsdesign=c within b(1) c within b(2).


* * * * * * A n a l y s i s   o f   V a r i a n c e -- design   1 * * * * * *

Tests involving 'C WITHIN B(1)' Within-Subject Effect.

 AVERAGED Tests of Significance for MEAS.1 using UNIQUE sums of squares
 Source of Variation          SS      DF        MS         F  Sig of F

 WITHIN+RESIDUAL           51.67      14      3.69
 C WITHIN B(1)             57.00       2     28.50      7.72      .005

 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

そして、こちらの値はgraph pad という別のソフトで行ったrepeated measureの2way ANOVAと結果が一致します。
ちなみに上のMWITHIN B(1)はGLMでB(1)のc1〜c3について反復測定をしたときの被験者間効果のinterceptと一致します。

状況説明が長くなってしまいましたが問題は
1. 三要因の分散分析でAについてのB(1)の単純主効果といった場合、A×Bの交互作用があったときの下位検定で、CについてのB(1)の単純主効
果といった場合、B×Cの交互作用があったときの下位検定だという私の認識が間違いでないか。

2a. サポートの言っていたMWITHIN B(1)   がCについてのb(1)の単純主効果は正しいか、正しい場合、B×Cが有為の時の下位検定と考えてい
いか。それとも私が組んだシンタックスで問題がないか。

2b. あるいはある水準での単純主効果を調べるとき、水準別誤差項は要因が異なっても同じになるのか

と言う点でご意見をお聞きしたくメールしました。
長々と書いた割にかなり素朴な質問ですが、身近に意見を聞ける人がいないのでご意見を伺えたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

---------------------------------------------
木村ふみ子 f_kimura (at) biochem.tohoku.ac.jp

東北大学大学院農学研究科
生体分子機能学分野

〒981-8555 宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町1-1 
TEL: 022-717-8800
FAX: 022-717-8802

スレッド表示 著者別表示 日付順表示 トップページ

ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。