堀@香川大学経済学部です。 岡田さん苦労しているようですね。 Re: [fpr 2315] Re: SPSSでの対数線形モデルの出力の見方 option としては多項分布を指定します。 そのと小野さんの指摘のDELTA(0)ですね。 コマンドは次のようになります。 GENLOG a b /MODEL = MULT /PRINT = FREQ RESID DEV ADJRESID DESIGN ESTIM CORR COV /CRITERIA = CIN(95) ITERATE(20) CONVERGE(.001) DELTA(0) /DESIGN . おそらくこれは試みたのでしょう。 で,次のところをよくみてみましょう。つまりA,B変数とも最後の基準 セルが最後のセルになっています。これではAが4,Bが4になってま す。そこに×印が入ってます。松田さんの本は最初のセルが基準になって います。 というわけで,このデータでは recode A,B(1=4) という処理をおこなって最後のセルにもってきています。 また,全部の素データをいれなくても頻度データでも処理できます。 ただ,心理学のデータの見方だとANOVAコーディングのほうがいいのでは というのが私の考えです。つまり平均値との差を見る方法です。基準セル によって大きく結果が変わったものを見るのは気持ち悪い。SPSSやたしか SASでもANOVAコーディングをサポートしていません。ecta がサポートし ていましたが,今はどうなったえいるのでしょう。多くはダミーコーディ ングになっています。 Parameter Aliased Term 1 Constant 2 [A = 2] 3 [A = 3] 4 x [A = 4] 5 [B = 2] 6 [B = 3] 7 x [B = 4] 8 [A = 2]*[B = 2] 9 [A = 2]*[B = 3] 10 x [A = 2]*[B = 4] 11 [A = 3]*[B = 2] 12 [A = 3]*[B = 3] 13 x [A = 3]*[B = 4] 14 x [A = 4]*[B = 2] 結果は次のとおり。これまたわかりづらいですよね。なんとかならないの か。 上にも書いた理由から,SASのThe GENMOD Procedure をお薦めします。 これは,田中ほか『パソコン統計解析ハンドブックV多変量分散分析・線 型モデル編』共立出版 10 GSK と基本的に同じです。 Constant Estimate 1 1.6094 Note: Constant is not a parameter under multinomial assumption. Therefore, standard errors are not calculated. Asymptotic 95% CI Parameter Estimate SE Z-value Lower Upper 2 .3365 .5855 .57 -.81 1.48 3 .4700 .5701 .82 -.65 1.59 4 .0000 . . . . 5 .5878 .5578 1.05 -.51 1.68 6 .3365 .5855 .57 -.81 1.48 7 .0000 . . . . 8 -1.4351 .8873 -1.62 -3.17 .30 9 -.0852 .7725 -.11 -1.60 1.43 10 .0000 . . . . 11 .3773 .6955 .54 -.99 1.74 12 -.6242 .7966 -.78 -2.19 .94 13 .0000 . . . . 14 .0000 . . . . 15 .0000 . . . . 16 .0000 . . . . - - - - ---- 堀 啓造(香川大学経済学部) home page http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。