はじめまして。愛知学院大学文学部の千野と申します。 日頃、fpr を読者の側で興味深く見せていただいていますが、今日は読者の 皆様に情報を1つ提供させていただきたく思います。 fpr の読者の多くは既にご存知かと思いますが、一昨年7月に(日本でははじ めて)阪大で開催されました International meeting of the Psychometric Society での約250の発表の中から編集委員会により選ばれ審査をパスした 内外の80の論文が最近 Springer から出版されました: Yanai, H., Okada, A., Shigemasu, K., Kano, Y., and Meulman, J. J. (2003). New Developments in Psychometrics. Springer. この本は、702ページ、128個の図から成り日本円で 1.4 万円、119.95 ユーロ です。内容は、以下のような8つの parts から成り、psychometrics の最新の 成果が盛られています。なお、各 Part の最後のカッコ内は、その part に掲載 されている論文数です。参考がてら、Part 1 のみ著者名を掲載順に付記しました。 興味のあられる方は是非1冊お手元に置かれることをお勧めします(なお、私 個人は Springer から何らスポンサー料をもらっているわけではありません (^_^)|) Part 1. Key Note Speeches and Invited Lectures (7) Thissen, D., Yanai, H., Heiser, W. J., Takane, Y., Satorra, A., Press, S. J. and Tanur, J. M., DiBello, L. V. and Stout, W. Part 2. Structural Equation Modeling and Factor Analysis (11) Part 3. Item Response Theory (IRT) and Adaptive Testing (10) Part 4. Testing in General (8) Part 5. Multivariate Statistical Methods (14) Part 6. Scaling (13) Part 7. Classification Method (10) Part 8. Independent Component Analysis and Principal Component Analysis (7) なお、この本は http://www.springer.de の psychometrics のコーナー にも紹介されています。(ただし、このコーナーでの本のタイトルは、少な くとも今日の時点では、New Developments on Psychometrics. となっており、 ... in Psychometrics が正しいタイトルです)
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