[fpr 2339] 確証的因子分析の際の相関と、項目の単純加算時の相関について

Masafumi Kirino

桐野@岡山県立大学大学院生です。

解析をしている際に、疑問に思うことがありましたので、
是非ともよいアドバイスをいただけたらと思い、投稿させていただきました。


まず、2値からなる9項目を観測変数、その上位に1次因子を仮定したモデルAがあり
ます。
次に、2〜3値からなる5項目を観測変数、その上位に1次因子を仮定したモデルBがあ
ります。

このとき、2つモデルの潜在変数間に相関(共分散)を設定し、カテゴリカルな確証
的因子分析を行いました。
なお、推定方法は重み付け最小二乗法(WLS)、ソフトはM-plus Ver2.12を使用しま
した。
その結果、モデルAとモデルBの潜在変数間の標準化係数(相関)は、-0.818となり
ました。

次に、確証的因子分析ではなく、単純にモデルAで使用した9項目と、
モデルBで使用した5項目について、それぞれ合計得点(単純加算)を算出しまし
た。
そのとき、両者(モデルAの合計得点とモデルBの合計得点)の相関(Peason)を計
算した結果、
-0.478となりました。

また、これとは別に、
確証的因子分析の際に算出される(潜在変数から観測変数に向かう)それぞれの標準
化係数(因子付加量)と
それぞれの項目の素点を掛け合わせた結果を使用して、モデルA、モデルBの合計得
点を算出しました。
そして、その両者の相関(Peason)を計算した結果、上記とほとんど同値になりまし
た。

このとき、確証的因子分析で得られた-0.818という相関と同様の結果を、
確証的因子分析を使用する以外の方法で(たとえば合計得点を利用する等)
得ることはできるのでしょうか?
何かよいアドバイスがありましたらよろしくお願いします。




スレッド表示 著者別表示 日付順表示 トップページ

ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。