[fpr 2371] 調査と実験

真柳麻誉美

女子栄養大学の芳賀です.

「調査と実験」について
みなさまのご意見をお伺いしたく
投稿いたします.

よく,調査と実験が対峙する概念のように
取り上げられ,解説が行われることがありますが,
これについて,皆様はどのようにお考えでしょうか?
要因統制が行われるのが「実験」と定義することは良いとして,
要因統制が行われないのが「調査」と定義して良いものでしょうか?
どうしても,私にはこれが納得がいかないのです.
調査,という語は,あまりに広義で一般的過ぎて,
実験と対応させるのには無理がありすぎる,というのが
私の意見なのですが.

要因統制が行われないのは,観察と定義し,
実験 v.s. 観察 としておいて,
観察研究法では,調査がよく行われる,というのならば
まだ理解できます.

調査と実験という表現だと,
実験的調査はどうなるんだ,といった素朴な疑問も浮かびます.

また,心理学を専攻していない方々のことを考えると
一般に実験というと「機器測定データ」や
ヒト以外から取った農作物等の収量データを思い浮かべることも多く,
データの種類と,方法が混同されて理解されがちのようにも思います.


「調査と実験」として解説した場合,
いくら著者が「狭義で使われる調査をここでは解説している」と
言い張ったとしても,
正しい理解よりも誤解が多くなるようにおもうのですが,
皆様はいかがお考えでしょうか?
(それとも私の理解が間違っていますでしょうか?)

読者のバックグラウンドが心理学であれば,調査と実験を
対応させて書いてもいいのでしょうか?
また,心理学以外の読者も想定する場合にも,これは通るものでしょうか?

お教え下さい.


芳賀麻誉美
mayomi (at) pop06.odn.ne.jp










スレッド表示 著者別表示 日付順表示 トップページ

ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。