相田先生 女子栄養大学の芳賀です. こういったお返事を下さるということは, 調査と実験という対比に先生は違和感がない, と考えていいのでしょうか? 私自身は,製品の機器分析などをもともとやっておりましたので, 要因統制してデータを取る=実験(調査) 要因統制しないでデータを取る=観察(調査) という理解でしたので, 要因統制しないでデータを取る (たとえ,それがランダムサンプリングしていようが)=調査,と いわれると,言いようの無い違和感を感じるので, 先のご質問をさせていただきました. 調査という語は,もっと広義の概念じゃないのか?と. 芳賀麻誉美 追伸: ランダムサンプリング(による外的妥当性の保障)と ランダマイゼーション(による内的妥当性の保障)も 対立して語られることが多い概念と思いますが, これも,両者を満たす研究は可能ですよね? 先の「調査と実験」と同じく,こいいった類の二項対立的な解説は, 特に初学者の誤解をまねかないように, 相当に注意が必要のように感じていますが, あまり注意が払われていないのが,非常に気になります. また,分野の常識,というものの怪しさ,も感じるこのごろです.
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