> 日本の社会科学、心理学、教育学領域において Evidence Based > な研究はどのくらいなされているでしょうか? 具体的には、 > 教育や処遇などの介入効果をみるための、無作為化を行ったうえ > での群間の比較研究(randomized controlled trial: RCT)は、 > どの程度実施されているでしょうか? > ほとんど実施されていないのではないかと思います。 5,6年前、英語教育分野で、grammatical approachと communicative approach の教授効果の研究をした院生がおり、数クラスを実験群と統制群に割り当てまし た。教師役は二名が両方の条件で教える、という方法で研究したことがあります。 教師の技術・人格要因を統制したつもりでしたが、学力テスト結果は群間に有意 差なし、でした。 介入で対照条件を導入した研究でもまれで、無作為化まで行った研究はほとんど ないでしょう。 教育・心理分野での不毛な研究は山ほどありますが、Evidenceになりそうな研究 がどれだけあるか、疑問です。 ----- 村上宣寛 (勤務先) 〒930-8555 富山市五福3190 富山大学教育学部学校心理学 TEL/FAX 076-445-6367 E-mail: murakami at edu.toyama-u.ac.jp HomePage:http://psycho01.edu.toyama-u.ac.jp/
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