[fpr 2392] 調査と実験

murakami (at) edu.toyama-u.ac.jp

MASAKI 様
> 
> 門外漢にて唐突な質問により失礼致しましたにも拘わらず、

私も門外漢で、一年近く引退していました。そろそろ復活しようかと思っています。まじめなMLですね。

 
> その後も、ランダム化比較実験の枠組みにて、エビデンス
> を求める原著論文は見いだせていません。

教育現場ではランダム化までは難しいのが現実です。科学ですから検証手続きがあれば可ではないでしょうか。

現在、私の指導学生が児童の攻撃性尺度(基準関連的に作成したもの)を用いて介入研究(アサーショントレーニング)に入っています。対照群なし。親からの評定なし(難しいので取りやめ)という状態です。しかし、尺度の妥当性は確認済みですので、何とかなると思っています。AB計画でしょうか。事前と事後測定しかありません。

> 
> 一応、国内の最近の動向を知るには、以下が参考になり
> ましたのでご参考までに・・・。
> 
>  津富 宏. EBP(エビデンス・ベイスト・プラクティス)への道・
>  根拠に基づいた実務を行うために.
>  犯罪と非行 2000;(通号 124):67-99.
> 
>  丹野義彦. 展望:実証にもとづく臨床心理学に向けて.
>  教育心理学年報 2001;(40):157-168.
> 
>  丹野義彦. エビデンス臨床心理学 : 認知行動理論の最前線.
>  東京: 日本評論社; 2001.

丹野さんの本や論文は大分読んでいます。残念ながら彼はもう一つ心理尺度、実験計画、検証の方法論が分かっていないようです。立派な人ですが、勉強しすぎで消化が追いつかないようです。誰か、方法論をしっかり展開してくれる人がほしいですね。





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村上宣寛 


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