[fpr 2397] Mxで単回帰重回帰組み合せ

豊田秀樹

豊田@早稲田心理です

Igarashi さん

Mitsuo Igarashi さんは書きました:
>「共分散構造分析」を 教科書として、独学で勉強しております。
中略
>以下は、Mxに回帰分析モデルのパス図を描き(age~height+weight)、
>吐き出してきたプログラムですが、これを改造しようとしますが、
>2つのモデル式にできません。
中略
>Amos でも Mplus でもモデル式がありますが、 Mx では似た様のものが
>ないみたいです。どうなのでしょうか。

以下のことは「入門編」の第6章まで読んでいただければ,明らかに
なりますが,SEMは柔軟なモデル構成を許す代わりに,「モデルの
特定」という過程を経なければなりません.モデルの特定は大別して
A.方程式と外変数の共分散行列を特定する方法
B.観測変数の共分散構造を特定する方法
という2つの方法があります.ソフトウェアの変化は激しいので,現
時点における最新情報である保証はないのですが,たしか
Amos   Aのみ
Mplus  Aのみ
EQS    Aのみ
Calis  AB両方
Lisrel AB両方
Mx     Bのみ
Cosan  Bのみ
であったと記憶しています.

>Amos でも Mplus でもモデル式がありますが、

とは,Aの特定方法のことですね.Mxはそれとは違ったBのモデル
特定のしかたをするソフトだから「モデル式」がないのです.入門的
なモデルの場合はAのほうが容易で,Bのほうほうはまどろっこしく
なります.しかし複雑な制約の入った行動遺伝学モデルや多相解析な
どの高度なモデルを特定しようとするときは,AよりBのほうがずー
っと特定が容易になります.AにもBにも,それぞれ存在理由があり
ます.
Mxプログラム中の COVARIANCE F&((I-A)~&S) が共分散構造の特定
(Bの流儀による特定)の部分になります.

--
メールアドレスが変更になりました.
------------------------------------------------------------------------------
 TOYODA Hideki Ph.D.,  Professor,                    Department of Psychology
 TEL +81-3-5286-3567  School of Letters, Arts and Sciences, Waseda University
 toyoda (at) waseda.jp            1-24-1 Toyama Shinjyuku-ku, Tokyo 162-8644 Japan
 http://www.littera.waseda.ac.jp/faculty/tyosem/index.html
------------------------------------------------------------------------------

スレッド表示 著者別表示 日付順表示 トップページ

ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。