[fpr 2417] 縦断データの解析について

豊田秀樹

豊田@早稲田です

桐野さま

Masafumi Kirino さんは書きました:
>桐野匡史@岡山県立大学大学院生です。
>適切な助言をいただき、ありがとうございます。
>さっそく、豊田先生の著書”共分散構造分析「入門編」”の発達記述モデルを参考
>に、
>10変数×2時点(=20変数)の構造方程式モデルの構築を試みました。
>しかし、ソフトウェア(M-plus Ver2)の操作方法も含め、
>以下の点で理解不足のため、解析できずにおります。


小生が示したモデルを実行するにはM-plusが
一番適していると思います.


>まず、
>「パス図の中で切片は、値が1の変数からの係数として表現している」
>(共分散構造分析「入門編」P236から抜粋)
>とありますが、この値が「1」の変数をモデル上で表現する方法が分かりません。


(意地悪していると思って欲しくないのですが)
やはり,マニュアルを読んでください.


>この他の、同一観測変数の切片を揃えること(等値制約と解釈しております)、


そうです.


>測定不変等につきましては、大まかですけれども理解できているつもりです。


この制約も必要です.


>閾値の制約については、今回が初めてですが、まずはM-plusのマニュアルを
>一通り読んでみようと思います。


是非,そうしてください.


>ただ、間違った方法で解析してしまうのではないかと、やはり心配ですので、
>もしもお手数でなければ、簡単なシンタックス例を紹介していただければ幸いです。


一応プロなので,桐野さんの研究の為に
私がプログラムすると1行1万円くらいになって
あとで,数十万円分の請求書が郵送されますが
それでも,いいですか?  注1)


>また、上記のこととは異なるのですが、
>上記のことにつきまして、推定された閾値の順番により、
>困難度の高い→低い(階層性や順序性)を判断する材料になることは、
>豊田先生の著書”項目反応理論「入門編」朝倉書房”に記述されていますように、
>カテゴリカル因子分析モデルの因子パタンと閾値から、
>IRTでいう識別力や困難度が推定できることからも想像できます。
>しかし、2値、3値、4値となると、
>2値では閾値1つ、3値では2つ、4値では3つになるはずです。
>このとき、どのようにして閾値の順番を決定すればよいのでしょうか?

項目反応理論「入門編」をお持ちなら,第8章をお読みになれば
階層性と閾値の関係がわかると思います.



注1)冗談です.でも自分で勉強してください.


--
メールアドレスが変更になりました.
------------------------------------------------------------------------------
 TOYODA Hideki Ph.D.,  Professor,                    Department of Psychology
 TEL +81-3-5286-3567  School of Letters, Arts and Sciences, Waseda University
 toyoda (at) waseda.jp            1-24-1 Toyama Shinjyuku-ku, Tokyo 162-8644 Japan
 http://www.littera.waseda.ac.jp/faculty/tyosem/index.html
------------------------------------------------------------------------------

スレッド表示 著者別表示 日付順表示 トップページ

ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。