fprの皆様 繁桝です. 以前,この欄を借りて,チュートリアルの宣伝をさせていただきました。このMLの 効果もあり,200名を越える参加者になりそうです。 ところで,その後の心理学会では「調査・観察・準実験データからいかに因果関 係を探るか?」という題で東京大学 繁桝研究室/日本学術振興会 の星野が以 下の内容の小講演をいたします。 心理学研究に意味のある貢献をする小講演だと思いますので,宣伝させていただ きます。その時間発表などない場合,きていただければ幸いです。 内容は以下のようなものです。 実験以外の研究からは因果効果(ある処遇の真の効果)を知ることは困難である とされ、せいぜい共分散分析で結果に影響を与える共変量の影響を除去するということが 行われてきました。 これに対して最近、複数の共変量を傾向スコアという一次元の値にまとめることにより 因果効果を推定する非常に簡単な方法の利用が、経済学や医学で頻繁に行われています。 この方法は共変量が多数の場合にも利用でき、共分散分析のような厳しい仮定が要らない方法 として海外では心理学の論文でも利用され始めています。 この小講演では、この新しい共変量の調整法を既存の方法と比較し、 心理学での具体例を挙げながら、すぐに利用可能な形で説明し、 複雑なモデルでの因果効果を推定する方法が紹介されます。 日時:9月15日(月曜)午後2時半から 場所:法文1号館21番教室
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