[fpr 2490] グラフィカルモデリングと因子分析

堀啓造

堀@香川大学経済学部です。

Re: [fpr 2484] グラフィカルモデリングと因子分析

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3因子の探索的因子分析はml, uls とも不適解になりました。砲丸投げの
共通性が1を超えます。2因子の場合は不適解になりません。

2因子の因子パタン係数 .3 以上を使ってamos5 を実行しました。
投擲3項目,走力3項目。するとやはり不適解でした。砲丸投げの独自性
の分散が負になります。講演の主旨は崩れなかった。

もっともこのデータ, 砲丸投げと円盤投げの誤差共分散を設定してやると
不適解ではなくなります。RMSEA=0.64。この修正残差を見てもわかりませ
ん。もとの相関行列から判断しました。本来はどこから見つけるのでしょ
う?

この修正で不適解でなくなったので,SEM的にはokでしょうか?

裏SEMのほうからはどうなるのでしょう。
基本的に表SEMと裏SEMは因子分析に関してはMSAの値によって棲み分けする
のではないでしょうか?

SPSSで因子分析をすると不適解に気づきにくいので注意しましょう。

KMOまたはMSA MSA のほうがいいと自分で書いておきながらついKMO を使っ
てしまいました。これってSPSSを使っているときの問題です。mixed model 
を複合モデルと言っています。ほかでmixed model を複合モデルといって
いる例はあるでしょうか。普通は混合モデルでしょう。はたして12版で
修正されるのでしょうか?

MSA が 0.8以上でグラフィカル・モデリングのほうが良いというデータが
あるのでしょうか? 全体のMSA が0.6以下のデータはなかなかお目にかか
らないのですが,このデータのようにそういう場合はグラフィカル・モデ
リングを試してみるのがいいのでしょうね。問題は0.6〜0.7当たり。0.7を
切るデータもあまりない。しかしあることはある。このあたりをどうする
か。モデルをどうするかの問題でしょう。

今までだったら,変数を増やすか,変数をカットするかだったのにオプ
ションが増えたということになります。

グラフィカルモデリングのプログラムは
テクノメトリクス研究会 ホームページ
http://yamadaws1.ms.kagu.sut.ac.jp/technometrics/
へ。

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堀 啓造(香川大学経済学部)
home page http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/

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