[fpr 2518] 調査・実験

Hiroshi Tsutomi

村上さん 正木さん

少年院の教官をしていたものとして大変楽しみな研究として拝見しました。正木さん
のレスポンスを待ちまして反応が遅くなりました。
介入の内容次第ですが、犯罪学の系統的レビューの知見から言えば、高攻撃性群の方
が効果が出るはずで意外な結果です。とにかく、日本では、プログラムが外国から直
輸入で行われる傾向がある(しかも、そもそも外国で効果があるというエビデンスの
ないものが持ち込まれることが少なくない)ので、こうした研究は本当に大切だと思
います。

デザインについては正木さんのコメントの通りですが、教育分野については、テネ
シー州の大規模な学級規模の実験研究をはじめとして、必ずしも無作為割付が不可能
とは限らないと思っています。希望を持ちたいと思います。今回も、外国の研究と比
しても画期的なサンプルサイズであり(外国の研究でも、無作為割付ではあっても
もっとサンプルの小さいものが多いです。どのようにして処遇群と大将軍の間の
contamination(例えば、教師同士の情報交換)を防いでいるのかは論文を読んでも
よくわからないのですが)期待が持てました。

ご健闘を期待します。

津富宏
静岡県立大学国際関係学部助教授
〒422-8526 静岡県静岡市谷田52-1
電話 054-264-5268
FAX  054-254-5099
メール tsutomi (at) u-shizuoka-ken.ac.jp


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